コラム・エッセイ
新庁舎に美術品を
翠流▼周南市の新市庁舎の建設が進められている。市民が利用する会議室があるシビックプラットホームや駐車場を含めたすべての施設が完成する2019年春まででもあと2年。各部署の配置などは公表されているが、これから決まることも多い。
▼毛利町の県総合庁舎の2階では故藤永俊雄画伯の大作が目を引く。そのほかにも庁舎のあちこちに林忠彦の写真や県内ゆかりの作家の絵画が掲げられている。
▼現在の市庁舎にも玄関前にはスイーツのフェイクアートで知られる渡辺おさむさんのゾウをモチーフにした作品などがあるが、新庁舎では美術品の展示も充実したものにしたい。優れた美術品が身近にあることは訪れる市民だけでなく、執務する職員にも良い影響を及ぼす。それが市ゆかりの作品であれば、地域をより深く知ることにもつながる。
▼作品は市が所有している美術品で眠っているもの、たとえば休校中の校舎にあったものでもいいし、市内の美術作家やコレクターから借りることもできる。ただそのためには完成前から展示計画を立て、必要な設備は用意しておかなければならない。準備を始めてもいい時期ではないだろうか。
▼もう一つは吹き抜けになる1階の待合室の活用。ここにピアノは置けないだろうか。例えば週末に演奏会を開いたり、時には昼や終業時に職員がチャイムの替わりに演奏してもいい。工事現場を見ながら音楽や美術にふれられる市庁舎ができることを夢見ている。(延安)
