コラム・エッセイ
朝鮮半島と改憲
翠流▼朝鮮半島、日本列島は中国から見れば米国の進出を防ぐ万里の長城、米国から見れば中国の大波を防ぐ防波堤、ロシアから見れば南進のための通路に見えるかもしれない。
▼北朝鮮、韓国、日本にとってこの3大国とバランスをとりながら国を維持していくことは並大抵のことではない。山口県は陸上、海上、航空自衛隊に米軍の基地もある。バランスが崩れて戦闘状態に陥れば他人事ではない。
▼北朝鮮の弾道ミサイル、核兵器開発に対して米国が空母カールビンソンを日本海に派遣して緊張が高まり、自衛隊が米軍の艦船を守る任務も初めて実施した。
▼3日は「憲法記念日」だったが、安倍首相はこれまでより一歩踏み込み、9条に自衛隊の存在を明記することや2020年に新しい憲法の施行を目指す考えを明らかにした。
▼日本は米国と同盟を結ぶことで国民と国土を守っているが、トランプ政権となって日本の負担増を求める発言もあった。米国が「世界の警察」としての役割を果たせるはずもなく、同盟関係も変化していく。
▼その中で3大国に対して抑止力となる軍備を持とうとすれば、北朝鮮のように軍優先にならざるを得ない。安倍首相がすぐに戦争をするとは思わないし、4月からの緊張の高まりと改憲は直接関係ないかもしれないが、昭和の初め、20年後に日本のほとんどの都市が焼け野原となって終戦を迎えると予想した人がどれだけいただろうか。
▼平和維持の基本は軍備ではなく外交にある。緊張が高まる今だからこそ、軍備の増強を望む声が大きくなることには警戒しなければならない。
(延安)
