コラム・エッセイ
政権交代
翠流▼米国に続いてフランス、韓国の大統領が交代した。米国は政治経験がなかったトランプ氏と異例だったが、二大政党の民主党から共和党への政権交代、フランスは無所属ではあるが経済相も務めた39歳の若きエリート、韓国は前回の大統領選で惜敗した野党候補が前大統領罷免の影響か、大量得票で当選を決めた。
▼民主国家であれば当然のことだが、いずれも大きな変化でありながら目立った流血の惨事もなく、政権運営にどんな手腕を発揮するのかに話題は移っている。
▼一方、日本ではわが山口県出身の安倍首相が一時より景気が回復したこともあって、政権を維持し、閣僚の失言、辞任騒動もあったが、テレビの国会中継を見る限りでは改憲や森友学園問題でも総理大臣、自民党総裁、それに昭恵夫人の夫の顔を使い分けて余裕の答弁。改憲では自民党総裁としての見解は「読売新聞を読んで」という発言まで飛び出した。
▼しかし、この状況を見て首相への憤り以上に感じるのが、政権奪還を目指す民進党などの迫力のなさ。米国、フランス、韓国の大統領選挙が示したのは、各国とも政権党にゆるみがあったり、国民の信頼を失った時には、すぐにとって代わることができる勢力があること。
▼日本でも改憲だけでなく原発の将来や米軍基地問題、地方創生の行方など議論を尽くさなければならない問題は少なくない。しっかり党内で議論し、国民に訴えることで国会の討論もさらに充実したものとなり、政権を担える勢力になることを期待したい。
(延安)
