2026年06月26日(金)

コラム・エッセイ

身近な旅

翠流

▼今年は春が短く、いきなり冬から初夏になったように感じられたが、なぜかツバメの巣づくりを目にする機会が多い。民家や店舗もあり、フンも落ちるが、どこもツバメを大切にし、子育てを温かく見守っている。

▼ツバメは渡り鳥。この時季になると南の国から帰ってきて日本で繁殖して冬が近づくと南へ戻っていく。渡り鳥はいつも身近にいる鳥より大切にしたくなる。八代に飛来するナベヅルも、一年中いるようになれば関心は薄まるだろう。

▼鳥だけでなく、旅をするチョウ、アサギマダラの飛来もよく話題になる。餌になるフジバカマを植えたという話も時々聞く。旅へのあこがれのためか、その鳥やチョウの苦難の旅を自らの人生に重ねるのかもしれない。

▼遠くに行く旅もあるが、近くでもふだんあまり訪れない地に行ってみるのも面白い。例えば本紙連載の「周南新百景」でも取り上げられていた周南市の永源山公園の保存ゾーン。護国神社からゆめ風車への道や南口からの上りはウオーキングのコースで、先日、訪れたのはつつじ祭りの日だったが、静かな森の中は別世界だ。

▼このほかにも行きやすい場所としては周南緑地公園の西緑地や下松であれば星の塔のある下松公園や笠戸島の家族旅行村、光市はシーズン前の海水浴場や伊藤公記念公園の伊藤公の銅像がある高台などいくつも挙げることができる。

▼すでに暑すぎる日もあるが、近くの公園で昼食を食べるだけでも旅の気分は味わえる。当分、毎日のように旅行気分を楽しめそうだ。

(延安)

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