コラム・エッセイ
大学へ行こう!
翠流▼周南市の周南公立大の人間健康科学部、情報科学部の新設など学部の改編から3カ月が経過した。同大学を取材する機会は以前も多かったが、最近は内容が多彩になってきた。
▼今春、創設されたばかりのスポーツクライミング部の部員の国際大会出場▽社会人を対象にしたオンデマンドのリカレント教育▽市老人クラブ連合会の輝き周南大学の学内での開催などが紙面に登場した。
▼完成したばかりの新しい校舎「ウェルビーイングスクエア」は狙い通り、学生の語らいや勉学、イベントの場として大学のシンボルになっている。
▼周南公立大の特色は地域貢献大学として市民に開かれた大学であること。この特色を生かすためには、企業で研修するインターンシップなどを通じ、学生が地域に出ることも大切だが、輝き周南大学のように、市民が気軽に大学を訪れる機会も欠かせない。
▼学内での市民対象の行事も活発になっている。6月28日から30日までは、事故など理不尽に命が奪われた人たちの姿を紹介する「命のメッセージ展」が開かれた。
▼7日(日)午後1時からは同大学の吹奏楽部のサマーコンサートが開かれる。13日(土)午後2時から7時半までは初の夏祭り「Popular Summer」も予定されている。もちろん、図書館の利用、授業の履修、さらに社会人入学も可能だ。年配の市民にとっては人生を豊かにするチャンスが広がったことになる。まずは「大学へ行こう!」
(延安弘行)