コラム・エッセイ
きさらぎ文化祭
翠流▼周南市の徳山駅前図書館の1周年記念イベント月間「きさらぎ文化祭」が1日から始まった。公設民営の図書館として昨年2月3日にオープンして1年。入館者は目標の120万人を大きく超え、2日に200万人に達した。狙い通り、新しい生活スタイルの提案につながっていそうだ。
▼その要因の一つは市民が文化の受信、発信装置として図書館を利用しているためだろう。駅前図書館は複合施設の徳山駅前賑わい交流施設の一部。施設内には市民活動支援センター、書店、飲食店が入っていて交流室もあり、通常でも毎日のようにイベントが開かれている。訪れれば本を手にとるだけで終わらない、仕掛けになっている。
▼市民のために造られた施設。市民が有効に使えこなせているのならそれで良い。今回の文化祭でも県建築士会が講演会を開いたり、三作神楽や安田の糸あやつり人形芝居が上演され、工場夜景の日のイベントがあったりと盛りだくさん。期間中、さまざまな市民団体がそれぞれの活動を展開する。
▼市議会の特別委員会で、きさらぎ文化祭開催について委員から「どこが主催なのか」「予算はどこから出ているのか」と質問された市職員が答えに詰まる場面があった。答えられないのが当然で、最初に担当部署があり、予算も決められている行政主導のイベントと違い、きさらぎ文化祭は駅前図書館を盛り上げたい人や団体が連携して取り組んでいてまだまだ拡大中。どこまで大きくなるのか楽しみだ。
(延安)
