コラム・エッセイ
市民の動物園
翠流▼周南市の徳山動物園で市民が動物などを描いたブロック塀の撤去工事が進んでいる。この壁画は旧徳山市時代の1990年ごろ、青年団が呼びかけて数年かけて市民が描いたもの。毎回、塗料が乾きやすいようにと夏場の1日、参加者を募集して描いた。当時、青年団の団員だったが、下塗りなどの準備をし、当日、自分たちも参加、絵本などをもとに描いたころのことがよみがえってくる。
▼そのころ、防波堤などコンクリートの壁面に絵を描くことが流行のようになっていたことから発想、小川市長に直訴するような形で許可をもらい、実現させた。
▼徳山動物園はリニューアル工事が進行中。ブロック塀も地震で倒壊の危険があることから、以前から計画されていたことだそうだがこの機会に新しくなる。すでに北園の周南の里ふれあいゾーン「るんちゃるんちゃ」、自然学習館「ねいちゃる」、野鳥観察所、ペンギンプールがオープン、噴水広場もでき、今年はスリランカゾウの新しいゾウ舎も完成する。
▼施設だけでなく、動物へのえさやり体験もできるぱくぱくタイムや動物体験プログラム、飼育員のお仕事体験なども職員の努力で充実している。
▼これにかつての壁画のように市民が「これは自分が手掛けた」と思えるものがあれば、市民の動物園として愛着心も強まるのではなかろうか。壁などの制作に市民が参加してもいいし、植樹でも効果があるだろう。壁画に替わるものを実現させたい。 (延安)
