コラム・エッセイ
森の中の学び舎
翠流▼周南市須々万の「ふれあいの森なんでも工房」の事業が市の共創プロジェクトに選ばれ、積極的に利用の呼びかけを始めた。
▼同工房は一九九八年に大手企業を定年退職した村田真博代表らが始めた市民のボランティアグループ。自然の中で、さまざまな体験ができる。
▼補助金も活用しながらログハウスを次々に建て、野外活動だけでなく、木工、竹工、手織、草木染、絵画、手芸クラフトなどの工房体験ができるようにした。キッチン棟を改善して来春からは森カフェもできる。
▼これまでは口コミで利用を呼び掛けていたが、今回はパンフレットやインターネットにホームページを作り、フェイスブックでも積極的に情報の発信を始めた。村田さんによると二十年近く活動しているが、意外と地元の人は訪れたことがなく、知られていなかったそうだが、変わりつつあるという。
▼掲げるテーマは市北部の交流。まずは須金、中須、須々万、長穂、大道理、大向の人たちが集まる場にしようともくろんでいる。
▼地図を見ると、ふれあいの森のあるあたりは周南市の中心。体で言えば“へそ”に位置する。実際に車で走ってみると、徳山駅からは十五分ほど、熊毛総合支所や鹿野総合支所、新南陽や西徳山からでも二十分前後の位置にある。
▼駐車場も広く、冬場は雪が積もることもあるが、車が通行できなくなるほどの雪はほとんどない。真冬以外は自然の風の中で過ごすことができる。「森の中の学び舎」として市北部に限らず、これまで以上に市内外から多くの人が集まる講座や研修、会合などに気軽に利用できる施設になりそうだ。(延安)
