コラム・エッセイ
(1)晴海埠頭
補 周南新百景 佐森芳夫(画家)![]()
昨年の12月、周防灘フェリーに乗船した。周防灘フェリーは山口県周南市の徳山港と大分県国東市の竹田津港との間を片道2時間で結ぶカーフェリーである。現在、およそ5時間の間隔で、5往復が運航されている。
今まで周防灘フェリーを何度か利用した記憶があるが確かではない。そこで、過去の記録をたどってみると、今から26年前の平成12年に家族で阿蘇旅行に行った時に利用していたのが、最も新しいことがわかった。
かなり長い間利用していなかったことには驚きであった。もしかすると利用することがなかったと言うよりも、利用することができなかったと言うべきかもしれない。それなりに忙しい日々を過ごしていたのであろう。
周防灘フェリーの良さは、高速道路を使った時よりもかなり早く九州に行けることにある。また、乗船中は長時間の運転から解放されるだけではなく、瀬戸内海の風景を楽しむことや仮眠、食事をとることもできる。
また、フェリーと言えば、料金が気になるところでもある。今回は、「らくらく船たびキャンペーン」の期間中であったため3千円の特別割引チケットがもらえた。それを帰りのフェリーで使用することができた。
さらに、フェリー冬割「国東半島巡りで5千円をキャッシュバック」の期間中であったため、国東半島巡りをしたことで5千円のキャッシュバックを受けることができた。合計で8千円の割引があった。
午前7時20分、フェリーは徳山港を定刻に出航した。ちょうどその時、徳山港は日の出の時間をむかえていた。雲一つない晴れ渡った空に、工場の風景や停泊している船舶がシルエットのように次第に浮かび上がってきた。
しかし、フェリーから見ることができる明け方の風景は、時々刻々と移り変わっていく。そして、決して一つの場面にとどまることはないが、それでも、少しの間並走する形になる晴海埠頭の風景は見ごたえがあった。
