コラム・エッセイ
第三十手「囲碁昔話①」
「碁」for it 小野慎吾囲碁愛好家が囲碁を打ちに行く場所が「碁会所」です。昔の「碁会所」と現在「碁会所」の雰囲気については大きく変わりました。小学2年生から約30年以上、碁会所に通い続けている筆者がどう変わっっていったかを説明します。
まず、昔の碁会所は人が多くいました。平日でも10人以上、土日になると30人以上いました。現在は平日だと数人、土日で10人超という閑散とした雰囲気は珍しくありません。次に大きく違うのは「煙草」の存在です。昔は碁会所に来ている大人の方は、ほぼ90%以上は煙草を吸っていた印象です。碁会所内自体にも灰皿が置いてあり、対局中に煙草を吸うのは当たり前の時代でした。
筆者が小学生時代は週に3〜4回くらい、碁会所に通っていました。大人の方に囲碁を教えて頂く中で、煙草の煙の洗礼は日常茶飯事です。対局中に顔に向かって煙を掛けられたりなどもありましたが、ずっと浴びせ続けられていれば煙草の香り、煙には段々と慣れてきました。いえ、麻痺してきたという方が適切かもしれません。
某人気囲碁漫画内でも碁会所で煙草を吸うシーンは多々あります。この辺りは時代を感じさせます。この方が吸っている煙草はニオイがきつい・きつくないなど考えていた事を思い出します。中でも印象的だった方は「パイプ」で吸われている方が居られました。流石に子供心にも「パイプ」で吸われる煙草はニオイがきつく、煙で涙が流れる事もシバシバありました。
他にその頃印象的だったのは、筆者が小学生時代に碁会所から帰ってくると家族から「煙草臭すぎる!」と毎日言われていた事を書きながら思い出しました。たまにその姿で友達と遊んでいた時もありますため、他のご家庭からは「なぜこの子は煙草臭いのだろう?」と思われていたかも知れません。
大人になり、筆者自体は煙草を吸うことは全くありません。ですが、副流煙の影響で筆者の肺はもしかしたら真っ黒なのかも知れません(笑)。小学生時代から中学生を卒業するまで碁会所内で煙草を吸うという光景は自分にとって日常の光景でした。中学生を卒業する頃から、煙草の分煙化などが進み、碁会所内で煙草を吸う光景は見られなくなりました。
大人になってからは碁会所内では完全に禁煙の碁会所しかなくなり、現在に繋がります。現在の碁会所に居られる大人の方で、煙草を吸われる方は5%以下になっています。時代の流れを感じます。
この煙草の話を、現在教室に通ってくださっているお子様のご両親に話すと大体びっくりされます。現在そういう意味ではいい時代とは感じますが、煙草を浴びせ続けられた事も今はいい思い出です。パイプを吸い続けていた叔父さんは、おじいさんになり今は煙草を吸われていません。現在は心なしか元気はないように見えます。その時代時代による「囲碁」の楽しみ方の一つだと今では思っています。
どんな環境でも「碁」for it(頑張る)!
子ども達の自宅での練習♪
