2026年07月17日(金)

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政治 : 下松市のニュース

[下松市議選]開票立会人のスマホ操作は×! 開票速報の票出しも課題に

  • 投票箱を開披台に開ける職員(12日午後9時21分・下松市民体育館)

 12日投開票の下松市議選の開票会場で、投票用紙を点検する開票立会人がスマートフォンを操作する姿が見られ、問題視する声があがった。開票速報の票数の出し方も乱れがあり、各候補者の陣営から改善を要求する意見が出ている。

(山上達也)

法的に重要な役割を果たす開票立会人

 開票立会人は投票所から開票会場に運ばれた投票箱の封印に異常がないかを確認し、開票作業で票が正確に数えられているかを監視。有効票か無効票かが疑わしい“疑問票”の判定の際には意見を述べることができる。開票終了後、開票録に署名、押印することで候補者全員の得票が法的に確定する。

 このたびの市議選では、各候補者が届け出た開票立会人希望者の中から市選管が抽選で10人を選任。開票作業は市民体育館で午後9時20分に始まり、自動読み取り機で候補者ごとに分類された投票用紙を、横一列に着席する立会人が点検、押印して次の立会人に渡す形で審査した。開票は11時10分に終了した。

スマホ使用禁止は「お願いベース」

 立会人がスマホを取り出す仕草は作業の中で複数の関係者が目にし、指摘を受けた市選管はその立会人に注意した。立会人は市選管が発表する前の開票情報をスマホからメールで候補者の陣営に発信した可能性がある。

立会人.jpg

 本紙の取材に市選管の小林政幸事務局長は「開票立会人のスマートフォンや携帯電話の持ち込みは緊急時の連絡用の観点から禁止はしていないが、使用を控えるようにしっかり念を押すべきだった。今後、改善したい」と話した。

 こうしたケースについて周南市選管は「立会人にはスマホや携帯電話を使用しないように要請している」▽光市選管も「スマホや携帯電話は使わないようにお願いしている」と話している。いずれも県選管の方針に合わせているという。

1回目開票速報で“落選”2回目は“当選”

 一方、開票速報の票の出し方の乱れも目立った。午後10時30分発表の1回目の速報(開票率68%)と、11時発表の2回目の速報(同99.24%)との比較で、伸び率が100%を超えた候補者が3人▽50%を超えた候補者が2人いた。一方で伸び率が一けた台の候補者も2人おり、候補者によって票の中間集計に大きな差がある実態が浮かんだ。

開票速報の比較.jpg

 伸び率が220.6%と最も高かった新人の原田幸雄氏の選挙事務所では、1回目の発表で500票と出ると支持者は「こんな票数はないよ…」と目を疑った。しかし2回目は1,103票も増えて1,603票となり「どこかに票が隠されていたのではないか」と声を上げる人もいた。

 同じく新人の上村正剛氏は1回目の発表では“当選圏外”の19位で400票。陣営は静まり返ったが、2回目で295票増えて14位で当選した。

特定の立会人で票の束が“渋滞”か

 市選管の小林事務局長はこの事態に「投票用紙がうまく回らなかった」と説明。特定の立会人が票の束の点検に手間取って、回ってきた票の束が滞留してしまい、先に点検すべき票の束が次に回されなかった可能性がある。市選管には今後、立会人ヘの適切な要請や指導が求められる。

 一昨年の周南市議選でも無所属現職の福田文治候補の得票が開票終了直前まで極端に少なく、開票率が90%を超えて突然票が伸びたことがあった。福田候補は7位で当選。市選管は福田候補に謝罪し、市広報にお詫びの文書を掲載した。

 選挙は民主主義の根本。有権者にも候補者にも信頼され、期待されるための選挙のあり方が問われている。

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