コラム・エッセイ
第十七手「囲碁は簡単?難しい?」
「碁」for it 小野慎吾そもそも皆様の囲碁の印象というのはどういったものでしょうか? よく聞く印象は「囲碁はご年配者方の娯楽、何か難しそう」と言われます。実は囲碁のルール自体はとても簡単です。
囲碁のルールを少し紹介させて頂きます。19×19マスの碁盤の上でゲームをします。縦横と線が交差する上に黒から先に黒石、白石と交互に置いていくという2人用の極めてシンプルなものです。
ゲームの勝敗は「相手より地を多くとる」であって、「陣地ゲーム」です。オセロと同じく一度置いた石は動かせません。一度置いた石の役割・意味、周りとの石関係がとても大切なゲームとなってきます。
ルール自体は簡単ですが、どうなったらゲームが終わるかといったところが一番囲碁を難しいと感じられるところです。その辺りをどうやってわかりやすく感じてもらうかが囲碁の課題と言えるでしょう。
囲碁は「思考力・集中力・記憶力・忍耐力・判断力」といった「力」が養われると言われています。筆者が一番注目している「力」は「忍耐力」です。実生活でも同じかと思いますが、自分が思い描いている展開になることの方が少ないのです。
2人で対局を行うため、途中が負けている側は、「なんでこんなことに…」などと思いながらも、そこから「勝利」するためにはどうしたらいいかという事の方が多い印象です。
また勝っている側にも悩みはあります。「どうしたら勝ち逃げできるだろうか、ここは危なくないのか?」など、普段考えもしない不安な事が気にかかってきます。ゲームの性質上、一発逆転は余程の事がない限り起こりません。そのため、積み重ねて勝利を目指していくのが囲碁の特徴的なところです。
リードを更に広げにいくのか、はたまたリードを吐き出しながら逃げ切るのかといった色々な勝ち方があります。そこから見えてくるのはプレイヤーの性格です。ちなみに筆者は、勝っているときはリードを少しずつ失いながら逃げ切るのが持ち味です。
逆に負けている時にも、一発逆転はあまり狙わず、コツコツと差を詰めながら最後差し切るという事が多いです。囲碁自体の腕が上がれば、ゲームの性質上、最善手を打っていくことが勝利につながりやすくなります。しかし、どこかで強さの壁にぶち当たるため、自分にとって勝ちやすいスタイルを身に着けていく事が多いようです。
そのため、筆者自身強さはあまり変わらないものの、序盤逃げ切りスタイルの時期、後半差し切るスタイルの時期など、歳をとるたびに少しずつ変化をしています。その変化を自分で感じるところも面白いです。
次回は「子供と大人、どちらが囲碁は強くなりやすい?」をご紹介します。
忍耐力で「碁」for it(頑張る)!
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