コラム・エッセイ
第二十九手「囲碁という職業①」
「碁」for it 小野慎吾今回は、「囲碁という職業」について紹介します。「囲碁」に付随する職業を皆様はご存じでしょうか?一番有名な職業は囲碁の「プロ棋士」です。プロ棋士というのは、囲碁の「対局」で主に生計を立てる職業です。プロ棋士は、様々な棋戦に出場し、その試合に対して対局料金が支払われます。棋戦にて優勝を果たすとタイトル料金が出ます。
一番大きな棋戦だと「棋聖」で4,500万円のタイトル料金になります。囲碁のプロ棋士は日本全体で約400人超います。囲碁の賞金ランキング1位のプロ棋士は「井山裕太」で国民栄誉賞を授与した著名人です。
井山さんの2020年の獲得賞金は1億2,800万超です。こう聞くとプロ棋士というのは夢のある職業です。自分の実力が高ければ稼ぐ事が出来ます。
一方厳しい側面もあり、逆に固定の収入があるわけではないため、対局に勝てない年があれば生活は苦しくなる事もあると知り合いのプロより聞きました。
プロ棋士以外に囲碁の職業にどういうものがあるかご紹介します。それは皆様の街中にある「碁会所」での職業です。碁会所とは、囲碁愛好者がその場所に訪れれば他の囲碁愛好者と打てる場所の事です。どのようにして碁会所が経営をしているかというと、その場所を利用頂く「席料」で成り立っています。
山口県の碁会所の席料は平均500円~700円です。(1人、1日の料金)東京などの都会になると席料は1500円~2,200円です。だいたいの碁会所の営業時間は昼12時から夜19時前後が多い印象です。
一日遊んで500円~2,200円前後で全国囲碁を楽しむ事が出来れば、囲碁愛好者としては満足行く時間になる事が多いでしょう。ですが、実際の経営は大変厳しいと全国各地の碁会所で聞きます。実際に繁盛している碁会所でも日に30人弱くらいとお聞きします。水道・光熱費・家賃を考えると経営していく事が厳しいのは、自分自身が今携わっている中で大変感じます。そのため、全国各地の碁会所で多い形態は自宅を改装して碁会所にされるのが半数以上です。
碁会所の中でも仕事として役割は分担されます。席亭というのは来られるお客様からの現金収受・対戦相手の管理等が主の仕事内容です。碁会所の中には「インストラクター」もいます。インストラクターは一般的にプロ手前の実力を持っており、碁会所に来られるお客様が囲碁を強くなるように指導していく仕事となります。大学時代はこのバイトをする事が多く、囲碁は専門職の強い仕事だと感じました。
今、通っているお子様の中でも、「将来プロ棋士になりたい、囲碁を生業とする職業に就きたい」などの夢を聞かせて貰い、自分自身がその一部を担い大変嬉しく思います。
子供達の夢となるように正しい職業として成り立たせて行くのが、私達大人の世代の「仕事」だと感じています。
夢を信じて「碁」for it(頑張る)!
碁会所のリーグ戦表
