2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

第十五手「囲碁で繋いでいくバトン①」

「碁」for it 小野慎吾

 本年9月1日に「いいいいい教室」と「徳山中央棋院」はお陰様で合併致しました。

 前者は子供教室専門で、後者は全年齢対応の碁会所です。これで子供からご年配者まで皆さんが楽しめる碁会所になったと自負しております。

 このような形となった経緯を話す上で、「徳山中央棋院」の設立の歴史をご説明します。

 1977年12月に「徳山中央棋院」はみなみ銀座にて設立しました。以降、場所を変えながら42年間続いている全国でも歴史が長い碁会所です。席亭はほぼ一代の方できりもみをされました。90歳を超え、次世代のバトンを探しておられた所に「いいいいい教室」が白羽の矢が当たり、引き継がせていただく流れとなった事を深くお礼申し上げます。

 私自身が「徳山中央棋院」に通いだしたのは中学生の頃です。20年前以上の事です。そのころ街中では五段クラスで打っていました。同碁会所に通い始めたら七段・八段クラスの方が多く、対局すると負ける事の方が多かったです。天狗の鼻を折られたことは鮮明に覚えています。

 その時代、子供が碁会所に一人で通う事自体がかなり珍しく、他に誰も同年代の「碁打ち」はいませんでした。それでも強い人と打ちたい年頃盛りであったため、土日の多くは同所に通う事が多かったです。皆様からは可愛がって頂くことが多く、「僕、コーヒーでも飲むかい?」とおじいちゃん方に声を掛けられ、非常に楽しく中高生時代を楽しむ事ができました。

 その頃は、碁会所自体で喫煙が出来るのが当たり前の時代でした。そこに通われる、ほとんどの方が喫煙者でした。そのため「徳山中央棋院」から帰ってくると、家族から「たばこ臭い」とよく言われていました。当の本人はニオイに慣れてきたため、目がシバシバすることはありながらも、それが私の日常でした。もしかしたら周りから不良の目で見られていた可能性もあるかもしれません。(笑)

 現在は、碁会所でも分煙は当たり前で、喫煙者の方も極端に減りました。ちなみに私は非喫煙者です。学校で友達はいましたが、休日の大半は「徳山中央棋院」で過ごしていたため、学生自体の思い出の大半は同所での出来事ばかりです。

 合併した後の「いいいいい教室」「徳山中央棋院」で、皆様にとっての思い出の場所になっていくのを切に願うばかりです。

 引き継いだばかりのバトンですが、次世代にバトンを引き継げるよう絶えまぬ努力で続けていく所存です。
 次回も「囲碁で繋いでいくバトン」についてご紹介します。「徳山中央棋院」での出会いは振り返れば個性的な方ばかりでした。少しご紹介したいと思います。

 素敵な出会いに「碁」for it(頑張る)!

前徳山中央棋院内

42年間務められた前席亭

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