コラム・エッセイ
第七十九手 「指導者として」
「碁」for it 小野慎吾筆者が初めて子どもの囲碁教室をしたのは2014年頃です。今の子供教室の前身で囲碁を初めて経験する子ばかりでした。始めた初期は「どのように囲碁の技術を伝えるべきか」ということしか考えてなかった様に思います。
2〜3人に対して同時進行で指導をしていましたが、1時間ずっと囲碁をするというのは子ども達にとって難しい事と、やる度に感じる事が多かったです。今週は「囲碁のこれを教えようかな」「どんな教材が使えるかな」等の指導案を考えていました。
ですが、実際に計画した通りに囲碁を教える事、進捗する事はあり得ませんでした。(笑)子ども達は30分くらいすると飽きが来るため、囲碁を教えていても吸収効率は落ちていると感じます。そのため、30分くらいしたら必ず休憩と他の遊戯をする様になりました。
トランプ等を用意して「ババ抜き」「7ならべ」をして子ども達をリフレッシュすることで囲碁のやる気に繋がればいいと思っています。実際に他の遊びをしていても、子ども達の方から「囲碁再開しよう」の言葉が出て囲碁の練習を再開するなどは多かったのです。それは囲碁がその子達にとって「面白いゲームの一つ」であるからでしょう。
その頃に指導していた男の子は小学校低学年ですが、今では高校生です。時が経つのは早いものです。元教室生が中学校、高校で囲碁をしているかはわかりません。中高で囲碁部が存在する学校は県内でも限られています。ですが、大学に進学すればその状況は一変します。大学内には囲碁部、囲碁サークルなどが多数あります。
昔、囲碁をしていた子ども達が「そういえば小さい頃は囲碁をしていたな。大学で再開してみようかな」という風になれば囲碁に携わっているものとしてうれしく思います。
話は変わりますが先日、将棋棋士・徳田拳士(四段)プロの加古川清流戦の優勝祝勝会に参加をさせて頂きました。周南市の某所で行われた祝勝会は50名以上の参加者がありました。徳田プロの将棋の恩師が企画、実行をされ、様々な将棋に関わるファンがが集まり、皆で優勝を祝うことが出来ステキな祝勝会でした。囲碁、将棋を問わず、このようなめでたい場があればまた参加させて頂ければと思います。
その会の中で、将棋の指導者とお話する機会がありました。中でも印象的だった話は「指導者として大会で負けている姿を見せることも大切である。」という事です。
大会に出る以上、競技者は勝つつもりで挑んでいます。その結果、最後まで負けない競技者は一人しかいません。子ども達にも大会に挑戦することを大切な機会として指導しています。指導者として子ども達にも負ける姿を見せるのは大切なことだと自身も思っています。これからの大会も生徒と共に挑み続けて行きたいと思っています。
負けないために「碁」for it(頑張る)!
引っ越しする生徒さん(囲碁を続けてね
