コラム・エッセイ
第八十三手 「祐徳本因坊の思い出①」
「碁」for it 小野慎吾今回は「祐徳本因坊戦」の最後の大会に出場した感想を書きます。本大会は1952年(昭和27年)に囲碁の普及を目指して開始されました。九州・山口・沖縄の各県代表が西日本一のアマチュアを目指して切磋琢磨する大会として、今では定着しています。本年は「第70回祐徳本因坊戦」の記念大会ですがそれを持って終了となります。第60回からは一般の部だけでなく、小学生・中学生の部も並行して行われるようになり子どもから大人まで目指すべき大会になっていました。
本年6月10、11日に最後の大会が佐賀県鹿島市で開かれ、筆者は山口県代表として出場してきました。筆者は大学卒業後の20代半ばから同大会に出場し続け、山口県代表で10回近く出場しています。本戦では運良く第60回、61回、63回、64回の計4回優勝することができました。
同大会では3回優勝を果たすと日本棋院から「七段」の免状をもらうことができます。これがとてもうれしい出来事だったことを覚えています。それまで筆者は正式な段位は「四段」を取得していました。七段を取得しようと思った場合は何と55万円の料金が本来は発生します。一生手に入らないものだと思ったものがタダで七段をもらう事ができたのは、非常に思い出深いです。※ちなみに四段でも6万円を超える料金です…(汗)
本大会の協賛は西日本新聞社ですが、実際に運営しているのは地元の鹿島支部で、ほとんどの方がボランティアの方です。大会内でも印象的だったのは昼食です。他の大会等では宅配弁当等を用意して頂き、それを選手が受け取り食べていました。祐徳本因坊のお弁当は至ってシンプルでした。お手製のおにぎり2つ、おでん風に煮たちくわ、たくあんの3点のみです。最初食べた時は全然足りなくて(笑)またおかずが少ないなぁと感じていましたが毎年出場していると段々と楽しみになってきました。 理由は他では食べられない手作りのお弁当だからです。本大会はコロナ過もあり4年ぶりの開催でした。最後にそのお弁当を頂けるかと思いましたが、スーパー等で市販されているお弁当になり少し残念でした。(笑)
賞品・賞状を他の大会では考えられないくらい頂くことができます。賞状はサガテレビ賞、鹿島市長賞、佐賀県知事賞等を含めて5枚頂けます。(笑)またトロフィーもサガテレビ、佐賀県知事、鹿島市からの3つも頂けます。最初に優勝した時はこんなに貰ってどうやって持って帰ろうかと悩んだくらいです…(多すぎて現地で宅急便を手配しました(笑))自分が好きなもので表彰されることは何度あってもうれしいものです。他の大会では優勝してもトロフィー等がないことは少なくありません。
案の定、今回も優勝したがために帰りの手荷物が行きより多いという現象が発生したのはうれしい悲鳴でした。思い出が書ききれなかったため、次回も引き続き「祐徳本因坊の思い出」を紹介したいと思います。
誇れるように「碁」」for it(頑張る)!
祐徳本因坊優勝カップ(70年の歴史)
