コラム・エッセイ
「囲碁の大会方式①」
「碁」for it 小野慎吾今回は「囲碁の大会方式」について紹介します。
県代表、全国大会で順位を決める大会方式は競技に寄って様々あります。夏の高校野球はトーナメント方式で1回負ければ敗退となります。サッカーのワールドカップ・グループステージは各グループ内で総当たり戦の後、上位チームが次のステージに進みます。この場合は1回負けても1位通過、2位通過の可能性が他の試合結果によってあります。
囲碁の場合、山口県内では一般の部(年代問わず誰でも参加可能)はトーナメント方式、子ども大会(小・中学生)はリーグ戦方式で進めることが多いです。これは県代表選手の選出数の相違があるためです。一般の部は県代表選手1名、子ども大会は県代表選手2名のケースがほとんどです。1人選出の場合は、トーナメント方式が最適だと筆者は考えています。
しかし、2人選出の場合トーナメント方式では運に大きく左右されます。理由は県内1位の選手と、2位の選手が同じトーナメント内でぶつかって、どちらか1選手が消える可能性があるためです。そのため2人選出の場合はリーグ戦方式を選んでいるのが昨今の流れと言えます。ですが、番狂わせ的なことはリーグ戦では起きにくいため、選手にとってどちらがより公平かを考えさせられる場面が多々あります。
筆者が子どもの頃に出ていた県内の子ども大会は、独自の大会システムであったと今では記憶しています。囲碁はハンデ戦とノーハンデ戦の2通りの大会があります。上記で記載している県代表選手を決める大会は全てノーハンデ戦です。筆者が子ども大会に出ていたのは30年前以上ですが、その時は4回戦方式のリーグ戦でした。県代表選手を決める場合、今はノーハンデですが、昔は4回戦の内、3回戦目までがハンデ戦という変則的な大会でした。その3回戦目までの成績優秀者4人が県代表選手決定戦に進出する流れでした。最終4回戦のみノーハンデで、勝者が県代表選手2人として選ばれます。
上記は変則的な選出のため、3回戦まで3連勝していたのにも関わらず、最後の県代表選手決定戦で敗れ代表になれなかった等のケースは多くありました。逆に3回戦で1勝2敗の選手が県代表選手決定戦に進出し、勝利し代表になるというケースもありました。
何はともあれ、最後の4回戦目を勝たなければ代表選手になれなかったため、筆者も出場している時はそれまでの3回戦は前哨戦?といった感じで挑んでいました。しかし、3回戦で1勝2敗の場合、最後の県代表選手決定戦に選出されるのだろうかという不安な感情も味わいました。
今では子ども大会の運営に多く携わるようになり、選手にとって何が一番公平な大会方式であるかを毎年考えて運営をしています。負けても勝っても、選手が納得出来る大会方式をこれからも改良・更新して行かなければなりません。
選手が納得感ある大会を目指して「碁」for it(頑張る)!
囲碁夏合宿の様子(7人で泊まり込み合宿)
