2026年04月16日(木)

コラム・エッセイ

第八十七手 「インターネット囲碁の最初」

「碁」for it 小野慎吾

 囲碁を対局して楽しむ場合、街の「碁会所」、「公民館」「囲碁友達の家」などに赴き楽しんでいる方は多いことかと思います。またはパソコン、スマホ等で「インターネット囲碁」を楽しむ方も居られることでしょう。

 昔は前者の方が圧倒的に多かったですが、昨今では後者の方が多いです。理由としては「気軽さ」でしょう。スマホであればちょっとの隙間時間でも出来ます。またパソコンでもどこかに行って打つよりは遙かに便利です。

 囲碁を趣味にされている方は年々減る一方なのに、スマホ・パソコンで対局相手がいるのかが気になる疑問点でしょう。その答えの前にインターネット囲碁の最初期がどうであったかを紹介します。

 1989年に最初のネット碁「碁熱闘」がサービスを開始しました。筆者は幼少期にこのネット碁を利用していました。これを利用するためには、パソコンとは違う専用の機器を導入しなければなりませんでした。子ども心に覚えているのは、ゲーム機のようなものにカセットを入れ、それをインターネットに繋ぎ対局をするという方式だったと記憶しています。

 現在のインターネット囲碁は「ハンドルネーム」で対局をするため、自身の本名を名乗っている方は少ないです。ですが、その頃は本名登録のみのため、実際に対局する場合は相手の本名、住んでいる県が表示されました。その場合、対局相手の印象は「あれ?この人この前に対局したな。強い人だったような・・・」などと考えるようになります。またアマチュアで活躍している選手もいたため、まぐれで勝った場合には「あの有名選手に勝った!」などの感情を多く味わいました。今のインターネット囲碁は「ハンドルネーム」のため、強い相手に勝った場合でも上記のような感情は味わえません。

 当時はインターネット接続が定額料金制では無かった時代です。そのため、インターネット囲碁は慎重にしなければなりませんでした。(笑)※両親に怒られるため・・・

 またその「碁熱闘」の料金システムは非常にユニークだったと記憶しています。利用料金として「1手1円発生する」というものでした。※自分、対局相手含む

 囲碁の1試合平均手数は250手くらいと言われています。その時は子供心にも1局250円近くかかってしまうというのはわかっていました。これを毎日1局ずつやろうものなら1ヵ月で7千500円以上かかってしまいます。両親はインターネット囲碁対局に疎かったため、だいたい1カ月数千円だろういう認識でした。多く対局し、また多くの手数が発生すると高くなるため、怒られるのは目に見えていました。

 早い手数で相手を投了に追い込まなければならない!という使命感で毎回の対局を望んでいました。(笑)

 結果、それを意識したせいか囲碁の棋力は大きく向上した?と思います。今では無料で囲碁を打てるインターネット囲碁サイトが多くあります。いい時代になりました。

 安く済ませるために(笑)「碁」for it(頑張る)!

人形が対局相手!?

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