コラム・エッセイ
第八十八手 「インターネット囲碁の最初②」
「碁」for it 小野慎吾前回は、インターネット囲碁の最初の出来事を紹介しました。対局するのに高価だったインターネット囲碁がどう変わっていったかを自分の出来事を中心に説明します。
1997年に「WWGO」と言う無料で打てるインターネット囲碁サイトが誕生しました。その当時、筆者は中学生で、無料で囲碁が打つことが出来ることに感動しました。同サイト内は、アメリカ人のユーザーが多かった印象です。対局相手はだいたい海外の人で、日本人と対局することはまれでした。同サイトのレベルは高く、海外は囲碁が強い人がたくさんいると子供心に思いました。筆者は、台湾、アメリカ等に囲碁をしに行ったことがありますが、この出来事がキッカケだったように思います。
その後、無料では「Yahoo!ゲーム」、有料では「パンダネット」と囲碁愛好家がインターネット囲碁を打つ環境は段々と整えられてきます。筆者は前者の「Yahoo!ゲーム」は高校生時代に良く利用していました。理由は強さのレーティングシステムがあったためです。今までのインターネット囲碁サイトは打って勝っていけば段位が上がるといったシステムのみでした。これでも充分面白かったのですが、例えば段位が5段であれば5段の中で優劣は付けようがありませんでした。
その点、「Yahoo!ゲーム」は初期約1500ポイントから始まり、勝っていれば永遠にこの数字は上がります。同サイト内で一番強い人は2500ポイント以上あり、そのユーザーは赤色表示されていました。筆者も同サイト内で一番強い囲碁の打ち手になるため、毎日夜遅くまでしていた覚えがあります。
同サイトは、ほぼ日本人ユーザーであり、強い打ち手は評判になりました。約25年前のことですが、強い打ち手は本名を教えてくれることが多かった印象です。これも時代の流れでしょう。この頃から囲碁のプロ棋士もネット碁をするようになった印象です。
同サイトで自身が絶対勝てない相手がおり、お名前を伺ったところ、竹清勇プロ(日本棋院東京本院・プロ棋士)で驚いた記憶があります。1カ月に1回程度、対局で教えて頂くような仲になり、竹清プロには良く教えて頂きました。
本来は、プロ棋士の先生に囲碁を教えて頂く場合、指導料をお支払いしなければなりませんが、無料で教えてくださりました。何度対局しても跳ね返される高い壁でしたが、たまたま1回だけ勝たせて頂いたことは今でも自慢できる(笑)出来事です。
現在、竹清プロとは付き合いはないですが、この場を借りて当時お世話になったことをお礼申し上げます。(笑)また、同サイトを使用して東軍、西軍に分かれて有名選手による13対13の団体戦がありました。筆者は当時、高校生ながら西軍の7番手辺りを務め、出場したのを覚えています。
そんな「Yahoo!ゲーム」も今ではサービスが終了となり、昔やっていた者とすれば寂しい限りです。次回は「インターネット囲碁の良い点と悪い点」について取り上げたいと思います。
恩返しをするために「碁」for it(頑張る)!
2年ぶりの再会(囲碁で会話)
