コラム・エッセイ
第九十三手 「2023年くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」
「碁」for it 小野慎吾くらしき吉備真備杯こども棋聖戦とは、中国から囲碁を持ち帰ったと伝えられる吉備真備ゆかりの地・岡山県倉敷市吉備町で開かれる小学生の全国大会です。都道府県予選を勝ち抜いた小学校低学年の部48名、高学年の部48名が倉敷市に集結し「こども棋聖」の称号をかけて、毎年熱戦が繰り広げられています。
今年で同大会も13回目の開催です。10月29日に山口県予選が徳山中央棋院で開かれ、未就学児・小学生合わせて総勢13名の参加がありました。3年前まで本大会は優勝トロフィーがない大会でした。県下ナンバー1の小学生を決める大会でもあるため、3年前より協賛スポンサーを募り、優勝トロフィー等を用意しました。各種トロフィー・各種賞品を協賛頂いたのは「トヨタカローラ山口株式会社」です。昨年より、参加賞・各種賞品を協賛頂いたのは「ウベパレットサービス株式会社」です。両社にはこの場を借りてお礼申し上げます。
ここからは、10月29日の大会の様子をご紹介します。まずは開会式の挨拶後に大会のルール説明をします。囲碁大会ならではのルールもあります。大会が長くならないように、県代表決定戦では時計を使います。各持ち時間30分で切れたら負け、打った手で時計を押す等の説明をしていた所、自身の生徒で幼稚園児のH君が「先生!はい!」と手を挙げたので「何か質問がある?」と聞いたところ、「先生!話が長い!!」と言われました。(笑)これには思わず、会場全体から笑いが起こり、大会前に緊張していた選手も和らいだ事でしょう。その後も何回か(?)「話が長い」のくだりがあり、場は和んだまま、試合開始時間を迎えます。対局自体は真剣勝負で、対局が終われば、普段相まみえない選手同士、交流をしていたのは良い光景です。
全ての対局が終わり、優勝者から3位まで順位付けをし、表彰式に移ります。低学年の部、高学年の部共にトロフィーをもらうことができた選手は誇らしげで、その時間に立ち会えた事は役得だと感じています。ですが、課題はあります。特に低学年の部(1〜3年生)代表戦が1人しか参加者がいませんでした。囲碁はハンデ戦もあるため1〜3年生で囲碁を始めたばかりの選手はハンデ戦の部で出場します。来年以降、低学年の部代表戦に出る実力者が育つことを願うばかりです。
大会の閉会式後は、この大会で定番となった「じゃんけん大会」が開かれます。じゃんけんで勝った子に賞品を渡して行きます。選手達にとってはこれが一番の楽しみの様で、一番の大声が出ます。(笑)何回かじゃんけんをして、なるべく多くの選手に賞品が渡るようにします。じゃんけん大会はこの大会だけですが、他の子ども大会でも「今日はじゃんけん大会ないの?」と聞かれることがあるほどの定着ぶりです。(笑)また来年、元気な選手達を迎えるのが今から楽しみです。
子供大会存続に「碁」for it(頑張る)!
第13回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦・9路盤の部
