2026年04月16日(木)

コラム・エッセイ

第九十四手 「2023年全日本女流アマチュア囲碁選手権」

「碁」for it 小野慎吾

 全日本女流アマチュア囲碁選手権は、1959年から開始された囲碁のアマチュア女流棋士日本一を決める大会です。囲碁をされる方は男性が多いですが、本大会は女性限定で出場できる大会です。山口県大会は11月19日に防府市のルルサス防府で行われました。

 19路盤のハンディ戦の部は12名の出場、今年から初試みで行われた9路盤の部は6名、山口県代表を決める名人の部は6名の出場で合計24名の参加がありました。筆者の囲碁教室生から5名参加するため、筆者は運営のお手伝いと応援を兼ねて現地に行きました。

 まずは何といっても本大会は女性しかいないため、対局前の殺伐(?)とした雰囲気はありません。対局前までは皆さん和やかに談笑をしている姿が多いです。しかし、対局が始まってしまえば真剣勝負です。会場が静寂になり、皆さん自身が勝つために最善を尽くします。筆者は9路盤の部の対局補助をしました。囲碁は19路盤が正式ですが、囲碁を始めたばかりの方は9路盤でする事が多いです。理由は19路盤より小さいため、対局が早く終わります。19路盤は平均対局手数が200手超のため、1局1時間以上かかるのも珍しくありません。9路盤は平均対局手数が40手前後のため、すぐに終わります。

 9路盤の部、参加者の最少年齢は当教室生徒のSさんで幼稚園年中の5歳です。Sさんもいつもは同年代の子と打つ機会が多いですが、今回の大会は年上の方ばかりです。推定すると歳の差が70歳前後の組み合わせも多く、諸先輩方からSさんは可愛がって頂いていました。Sさんの大会成績は2勝2敗でした。9路盤は上記の通り、早く終わるかと思いましたが、始めたばかりの人も多かったため意外と勝負は白熱し長引きます。子ども達は、身に着けた感覚でパッと着手をしますが、大人になるとそれはなかなか出来ません。大人になると自身でそこに着手する理由等が必要です。

 そんなこんなで9路盤は午前中に全体局を無事に終えました。大会終了後、子ども達は「まだ打てるよ〜」「後100回対局する」など元気いっぱいの状態です。ですが、逆に諸先輩は「頭を使いすぎて疲労困憊・・」と対照的な光景で、場は笑いに包まれます。

 名人戦の部は昼以降も続き、夕方まで対局は続きました。県代表者が決定する対局を間近で観戦しましたが、互いに鬼気迫る好対局で、観戦しているこちらまで畏怖する内容でとても参考になりました。優勝者と準優勝者は来年3月頃に東京で行われる全国大会に進みます。山口県代表として活躍を期待するばかりです。

 9路盤でも「碁」for it(頑張る)!

もうすぐ大会開始!

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