コラム・エッセイ
第九十六手 旧友との交流①
「碁」for it 小野慎吾筆者は子供向けの教室、大人向けの囲碁教室を主に毎日囲碁普及活動をしています。
囲碁を教える事により自身の囲碁に対する理解度が深まり実力がある側面、ギリギリの勝負を味わうというのは年々少なくなっています。
年始、福岡県の友人より「福岡県で囲碁研究会をしたい。」という連絡がありました。福岡県の友人の実力は、囲碁で全国3位に一度なったほどの実力です。大学時代が彼とは重なっており、筆者は立命館大学の囲碁部、彼は大阪大学の囲碁部に所属していました。彼は良く立命館大学の囲碁部に対局しに来ていました。自身も数局打った記憶があります。大阪からわざわざ京都に対局しにくるほど情熱を持った彼ですが、こういったケースは自身も京都大学、早稲田大学の囲碁部に乗り込み道場破り(?)的な事をしていたため、気持ちは非常にわかります。
彼の囲碁情熱の凄さが語り継がれるエピソードがあります。当時、24時間対局できるインターネット囲碁が最盛期でした。彼のインターネット囲碁IDは友達登録をしていました。友達がインターネット囲碁対局を開始すると自身がログインしている場合、「友達の対局が始まりました。」と言う通知が来るシステムでした。早朝起きた時にログインした時も、彼は対局している事が大多数です。また逆に深夜遅くにログインした時も同様に彼は対局しています。いつしか、いついかなるときも彼は同サイトにログインしている事に気づきます。
当時の立命館大学囲碁部の先輩、後輩に聞いても同様の印象で、大阪大学囲碁部の友人に聞いても同様の答えでした。そうして彼は「インターネット囲碁に住みついている……」という噂は瞬く間に広がり、関西ひいては関東の大学生にもそれは周知の事実になります。(笑)それくらい囲碁を練習していたため、知り合った当初は筆者が大幅に勝ち越していましたが、彼が大学を卒業する頃にはほぼ戦績は五分五分になりました。
そんな彼も、いまや福岡県で弁護士になり、去年についに結婚したという報告を受けます。順風満帆な彼ですが、一つ悩みがあると聞きます。それは奥様が彼に対して囲碁を対局しだすと他の物事に関心がなくなり滞るため、囲碁対局はなるべくしてはダメと通告された様です。(笑)そういう事もあり、年1回会うかどうかくらいの仲ですが彼は何とか囲碁は細々と続けている様です。
囲碁の腕は衰えていなく、福岡県内では1、2位を争う囲碁の実力者です。ただ彼自身も強い囲碁の打ち手と対局する機会がほぼないため、今回連絡してきたのだと思います。大学時代から20年以上経っていますが根本的な囲碁の情熱は失っていないと感じたのがうれしく思いました。次回はそんな彼を中心に福岡県で研究会を実施した話をお送りしたいと思います。
結婚しても「碁」for it(頑張る)!
昨年のクリスマス会の様子
