2026年10月09日(金)

コラム・エッセイ

第百二十手「2025年山口県囲碁界の展望」

「碁」for it 小野慎吾

 まずは遅くなりましたが、皆様明けましておめでとう御座います。本年も皆様にとってご多幸が多い一年になりますよう願っております。

 1月も中盤を迎え、県内囲碁愛好家の大半は囲碁の「打ち始め」を終えている事でしょう。新年最初の対局の勝敗は、その1年の囲碁対局の勢いを決めます。かくいう筆者の「打ち始め」は大学時代の友人とのネット囲碁対局です。対局自体は何とか勝利したものの内容が良いものではなく、試合に勝ったが勝負には負けた感じです。今年の碁運は前途多難な気がします。

 まずは「県内アマチュア棋戦」の展望です。昨年は筆者と吉成知晃さん(山口)が大半の大会の1、2位を独占しました。この2人と工藤弘志さん(下関)がアラフォーで碁打ちとして打ち盛りです。本年も3名のある程度の活躍は確約されていると言って良いでしょう。上記3名より年上のベテラン選手陣の巻き返しも期待される所でしょう。

 ベテラン選手では板垣良三さん(山口)、片伊勢俊則さん(下関)がその筆頭格です。筆者は大会で両者に苦汁を飲まされた事が多々あります。若手選手では藤井春貴さん(山陽小野田)が一番勢いのある選手です。昨年は小学生ながら全年齢対象の大会で県大会出場を3度果たし、内1回はベスト8まで上り詰めます。本年は益々の活躍をする事でしょう。

 藤井さん以外の学生選手の奮起にも期待します。高校生・大学生の選手が皆無なのが寂しい所です。県内で有力な若手選手は、大学進学時に県外(関西・関東)に行き、そこで活躍するシーンが多いです。Uターンでなかなか帰ってこないため、県内の20代、30代選手はほとんどいません。中堅・ベテラン・若手が揃った群雄割拠の時代、本年は誰が抜け出すか今から楽しみです。

 次に「大会運営者の後継者不足」です。現在、県内では下関支部・長門支部・徳山支部・宇部支部・防府支部・美祢支部・小野田支部・山陽支部の8支部がそれぞれの地区で大会運営をしています。それらをひとまとめにした団体を「日本棋院山口支部連合会」と言います。

 上記支部も年々減る一方で、安定した大会運営が毎年どの地区も大変になっています。せんえつながら筆者は徳山支部の支部長をしています。大会運営となると1カ月に1~2回くらいの日曜日が潰れます。大半はボランティア(もしくは持ち出し)であり、ボランティアであるため筆者自身も他の人に声を掛けづらいです。

 そのため筆者は自身の生徒(有段者以上)を大会運営者として手伝って貰う際にはクオカード等を用意し、ボランティアにならぬように工夫しています。自身はボランティアで大丈夫だったとしても、これから引き継いでいく後継者にそれを押し付けたいとは思っていません。せめて何とか「仕事」と思ってもらえるような引き継ぎ方を今から模索していく1年にしたいと思っています。

 本年も大会で勝てるよう「碁」for it(頑張る)!

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