2026年06月24日(水)

コラム・エッセイ

第百三十六手「プロ棋戦・アマ棋戦の休止と縮小」

「碁」for it 小野慎吾

 囲碁の日本棋院は8月8日に主催している「阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦」を諸般の事情により、今期の第32期をもって休止をする発表をしました。(※後援:京都新聞 特別協賛:阿含宗)同棋戦は1994年に創設されました。(1~5期はアコム杯全日本早碁オープン戦)。

 現在の優勝賞金は1千万円で棋聖戦、名人戦、王座戦、天元戦に次ぐ5番目に賞金額が高いプロ棋戦です。約40年間続いた歴史あるプロ棋戦が終わるのは一囲碁ファンとしては寂しい限りです。2023年に「本因坊戦」が優勝賞金2800万円から850万円に減額されて、1局2日制の7番勝負から1日制の5番勝負に変更をされたのは囲碁ファンの中では記憶に新しいです。

 今回、「阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦」は休止ですが、再開されるかは今後不透明で実質は廃止に近いと考えられます。

 アマチュア囲碁界では「囲碁アマチュア竜星戦」(※世界アマ日本代表決定戦と合併)が2020年から2025年現在、5年連続諸般の事情により中止になっています。同大会は2002年に始まり第18回の2019年まで中止なく続いていました。

 同大会は筆者にとって相性の良い大会で全国準優勝3回、全国優勝1回、他入賞多数と活躍させていただきました。前記大会と合併前の世界アマチュア囲碁選手権は1979年から始まり2025年の今も、世界大会は実施されています。ですが、日本代表を決める全国大会は2019年以降、全て中止になっています。アマチュア選手にとっては2つの全国大会がなくなっている状態です。

 冒頭の「阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦」に筆者は第15期・22期の2度出場しています。(※同棋戦は「アマチュア本因坊戦・全国大会」の上位8名がアマチュア代表として出場出来ます)。2度共にプロの壁は高く、1勝もする事なく敗れました。

 アマチュアの全国大会は東京までの交通費補助がありますが、同棋戦の交通費補助はありません。(対局場所は大阪もしくは愛知)。プロ棋士と真剣勝負が出来るのがうれしく出場していました。対局料金も出るとあり、最初(第15期)に出場した際はいくらになるかと思いワクワクしましたが1日1万円でした。(※交通費(出費)の方が大きいです。苦笑)。

 2度目(第22期)に出場した時の対局料金は1日5千円で1度目より半額になり更に出費の方が大きくなりました。プロ棋戦の多くは月曜日から金曜日の平日に対局をするため、アマチュア選手が出る場合は会社の有休を使って出ている方が大半です。

 仮に1日目を勝った場合、後日また出場となり有休を取る必要があります。勝ち進めば対局料金は上がりますがアマチュアの場合は4回目(4日目対局日)くらいにならなければ交通費以上に対局料金が高くなる事はないように思います。(※対局場所と住んでいる場所によりますが…)。

 そのためにそれ以降は、筆者は同棋戦に出場できる権利を獲得しても断るようになりました。(2~3度出場辞退)腕一本で生計を立てていくのはプロ棋士でも生半可ではないと思う出来事になりました。

 プロ棋士の世界は厳しいですが、アマチュア選手として「碁」for it(頑張る)!

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若かりし頃の全国大会(約7年前)

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