2026年06月24日(水)

コラム・エッセイ

(77)古川跨線橋工事

再々周南新百景 佐森芳夫(画家)

 古川跨線橋(ふるかわこせんきょう)は、周南市川手と野村3丁目をつなぐ跨線橋である。区間の全長は、約400メートルにおよぶ。そのうち橋梁部は約132メートル、線路をまたぐ跨線部は約90メートルである。

 東京オリンピックが開催された昭和39年(1964)に開通した古川跨線橋は、通勤や通学に利用される主要な経路であったが、老朽化だけでなく耐震性が不十分であったことなどから架け替えが行われることになった。

 そのため、古川跨線橋は令和2年(2020)6月30日の正午から全面通行止めとなり、架け替え工事が始まった。工事の期間は、古い橋梁の撤去に約5年、新しい橋梁の架設に約5年、合計約10年間が予定されていた。

 通行止めになったことの影響は大きかったが、御影大橋、古市大橋、若山大橋が迂回路として使われたことで次第に落ち着きを取り戻していった。それと同時に、架け替え工事に対する関心も薄れていったようである。

 そして、いつの間にか工事が始まっておよそ5年が過ぎていった。予定されていた古い橋梁は、気がつかないうちに撤去が終わり、現在は、架け替えとなる新しいトラス橋の準備が着々と進められているところである。

 トラスとは三角形のことであり、その強い性質を利用したトラス橋は、跨線部が約90メートルと他所より長いこの場所に最適な橋の形式であろう。まだ架設はされていないが、その特徴的な姿は遠くから確認できる。

 跨線橋の北側にあるヤードで組み立てられた巨大なトラス橋がどのようにして架設されるかについては、下松新南陽線の交差点近くに設置されているモニターに映し出された画像によって、詳しく説明がされている。

 その説明によると、今後架設桁(けた)の組立と送り出し、トラス橋のジャッキアップ、そして来年の2月までにトラス橋の送り出しが行われる予定である。しばらくは、架設される前のトラス橋を見ることができる。

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