2026年09月04日(金)

コラム・エッセイ

(48)トウモロコシ

続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)

 以前、数年にわたってトウモロコシの栽培に挑戦したが、いずれの年も失敗に終わった。栽培に対する技量や知識不足が原因だったと思われるが、時には野鳥などの被害を受けたこともあった。

 やっとできたトウモロコシの実を収穫直前になって横取りされる悔しさは、想像以上であったかもしれない。以来、栽培をやめて、必要な時に市中で販売されているものを買い求めている。

 トウモロコシは、小麦、米とともに世界三大穀物とされているほど身近な食物である。皮をはいだものを茹でて食べるほかタレをつけて焼いたものやポップコーンのような実を炒ったものまである。

 不思議な姿形は、絵の素材として重宝されることもある。独特な長く伸びるひげのようなものが絹糸(けんし)とよばれる「めしべ」であり、驚くことにその本数はトウモロコシの粒と同じだけあるという。

 先日、思いがけず本紙連載の藤屋侃士さんの「巡礼の道」の中で、「周南新百景」についてふれられていることに気がついた。さっそく、文中に書かれていた藤屋さんのホームページ「巡礼の道」を拝見した。

 キリスト教に強い信仰心があるわけではなく、ただ単にロマネスク美術を辿ってみたいといった興味本位の動機が恥ずかしくなるほど、キリスト教に対する敬虔な信仰心が感じられる内容であった。

 巡礼の参考にしたい場所が数多くあっただけではなく、かって画家エル・グレコに魅せられて訪れたことがあったスペインの古都トレドの街の記載もあり、当時のことを懐かしく思い起こすことができた。

 寄る年波には勝つことはできないが、いつの日にか、子どものころにトウモロシをナンマンと言っていたことを思い出しながら、限りなく続くトウモロコシ畑を眺めてみたい。

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
ピアレックス

遺品整理でお困りではないですか?県内出張見積は無料!不動産売却や空き家じまい(解体)もお気軽にお問い合わせください。

スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

東ソー

東ソーが生み出す多種多様な製品は、社会インフラや耐久消費財など人々の生活に役立つさまざまな最終製品に使われています。総合化学メーカーだからこそできる、化学の革新を通して持続可能な社会に貢献していきます。

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!