2026年10月23日(金)

コラム・エッセイ

(69)マガモ(真鴨)

続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)

 真冬の水辺では、多くの野鳥を観察することができる。近くに川や池があれば、わざわざ遠くまで出かける必要はないので、散歩がてら立ち寄ってみることをぜひお勧めしたい。

 野鳥観察を楽しむために最も必要なことは、事故に遭わないことであろう。ほとんどの川の両岸には狭い車道があり、その道を走る車も多い。安全な場所で観察することが大切である。

 また、整備されていない川岸は非常に危険でもある。ガードレールを乗り越えたり、水をためた堰(せき)に近づかないようにしたい。野鳥も人が近づくことを望んではいないはずである。

 どうしても近くで見たい場合は、双眼鏡や望遠鏡を使用する方法もあるが、それよりも通常の距離で楽しんだほうが気持ちが良い。野鳥が驚かない距離を知ることも野鳥観察には必要である。

 多くの水鳥の中で、最も親しみやすいのがマガモであろう。誰もが知るその姿は、遠くからでも見つけやすい。黄色いくちばしと深緑色に輝く頭部と、そして、カールした尾羽などが特徴である。

 しかし、これらは繁殖期のオスだけの特徴であって、メスは地味で目立たない色をしている。興味深いのは、繁殖期が終わるとオスはメスと同じような地味な姿に変わることであろう。

 非繁殖期の目立たない羽の状態のことを「エクリプス」と呼ぶ。「エクリプス」の本来の意味は、「除外する、捨てる」などであるが、中にはカルガモのように繁殖期と非繁殖期の変化が少ない種類もいる。

 メスの気を引くために派手な衣装を着飾っておきながら、その必要がなくなるとさっさと脱ぎ捨てるように見えるところが面白い。人間と共通していると思うのは、勘ぐり過ぎかもしれない。

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

サマンサジャパン

来院者の方へもっと目配り、気配りをしたい。物品の補充や搬送に時間を取られる・・・
サマンサジャパンでは医療従事者の方がより医療に専念できるよう、コンシェルジュ、受付、看護助手、清掃、設備など様々な業務を行っています。

周南公立大学

2024年春、周南公立大学は新学部学科を開設しました。経済経営学部(経済経営学科)、人間健康科学部(スポーツ健康科学科・看護学科・福祉学科)、情報科学部(情報科学科)の3学部5学科体制となりました。大学の活動や入試情報も随時公開中!

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!