コラム・エッセイ
(3)二十世紀梨(周南市須金)
続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)![]()
秋の味覚といえば、秋刀魚(さんま)やマツタケ、栗、新米などをあげることができる。それらのなかで最も馴染み深くより身近に感じられる果物といえば、やはり梨、ぶどうであろう。
この梨、ぶどうは、8月下旬から10月上旬までの間、周南市の北東部にある須金フルーツランドの観光農園でも梨狩り、ぶどう狩りとして直接収穫したものを味わうことができる。
梨の主な種類には、幸水(こうすい)、豊水(ほうすい)、二十世紀などがあり、それぞれ収穫時期や味に違いがある。幸水が8月上旬から9月上旬、豊水が9月上旬から9月下旬となっている。二十世紀は8月中旬から10月中旬と他に比べて期間が長いのが特徴である。
味に関しては、皮が褐色をした赤梨の幸水、豊水とも甘味が強く、青梨の二十世紀では酸味が感じられる。また、二十世紀の場合は収穫期間が長いためそれぞれの成長過程で違う味を楽しむことができる。
たとえば果皮の色が緑色の時期は、実が硬く歯ごたえがあり酸味もやや強い。実が熟すにしたがって皮の色が緑色から黄色がかってくると甘味が増し、実もやわらかくなってくる。
それぞれの時期には、それぞれの味があり、それぞれの良さがある。その味は実際に食べてみないと分からない。食べ比べてみれば、梨に対する愛着が一段と深まってくるに違いない。
また、ぶどうの種類には、今人気の皮ごと食べられるシャインマスカットや巨蜂、ニューピオーネなどがある。豊かな自然環境のなかで育った須金産のぶどうは、梨とともに周南が誇る一品と言える。
