2026年05月28日(木)

コラム・エッセイ

(98) 朝月夜(あさづくよ)

続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)

 最近、空を見上げることが多くなった。季節の澄みきった空気が、空をより美しく見せているからかもしれない。あるいは、歳を重ねたことによって、空を見上げるだけのゆとりがもてるようになったからであろうか。

 日中には、すべてを包み込んでくれるような青空が、連日のように広がり、久しぶりに爽快な気分を味わうことができた。そして、夜になれば、9月29日の「中秋の名月」頃から、月をめでる古くからの慣習が始まった。

 「中秋の名月」は、旧暦8月15日の夜に見える月のことであるが、驚いたことに十五夜が満月であるとは限らないという。今年は一致していたが、来年からしばらくズレた年が続き、次回一致するのは7年後となる。

 その原因となっているのが、月の軌道が楕円形であることらしいが見た目を気にするほどの影響はないかもしれない。月見といえば「中秋の名月」だけではなく、約一ヶ月後の「十三夜」を忘れてはならないだろう。

 十三夜は、毎月13日の夜のことであるが、その中でも特に旧暦9月13日の夜のことを「十三夜」という。今年は10月27日が「十三夜」にあたっていたが、あいにくの雨によって「お月見」をすることができなかった。

 「中秋の名月」の「前の月」に対して「十三夜」は「後の月」や「後の名月」といわれている。二つの月を「二夜の月」、お供え物から「中秋の名月」を「芋名月」、「十三夜」を「栗名月」や「豆名月」ともいう。

 また、「中秋の名月」と「十三夜」を同じ場所で見る風習があることから、どちらかが見れなかったり違った場所で見た場合には、「片月見(かたつきみ)」や「片見月(かたみつき)」として縁起が悪いこととされている。

 それでも、翌日の十四夜には、晴れ渡った夜空に待宵月が美しく輝いていた。そして翌々日、朝焼けに照らされた明け方の西の空には、白い満月が浮かんでいた。明け方の空に残っている月を朝月夜、有明の月という。

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
ピアレックス

遺品整理でお困りではないですか?県内出張見積は無料!不動産売却や空き家じまい(解体)もお気軽にお問い合わせください。

西京銀行

【取扱期間 2026年4月1日~2026年9月30日まで】お預け金額10万円以上。手続き不要!さいきょう定期預金の金利で満期後自動継続。詳細は西京銀行までお気軽にお問い合わせください。

周南公立大学

2024年春、周南公立大学は新学部学科を開設しました。経済経営学部(経済経営学科)、人間健康科学部(スポーツ健康科学科・看護学科・福祉学科)、情報科学部(情報科学科)の3学部5学科体制となりました。大学の活動や入試情報も随時公開中!

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!