コラム・エッセイ
風景印から地域の歴史を
周南漫歩◎筆者の連載「周南・下松・光市 風景印の旅」が始まった。風景印とは郵便局にある消印の一種で、その郵便局の周辺の名所旧跡を描いたもの。しかしすべての郵便局にあるわけではなく、周南3市では27局に配備されている。
◎連載の1回目は3市で最初に開局した徳山局に登場していただいた。開局した1872年、明治5年の徳山局周辺の交通手段は馬車か船か人力車ぐらいだったそうで、山陽鉄道が徳山駅まで開通した1897年から鉄道輸送が主になった。
◎風景印は意外と配備されていない局も多い。周南市は30局中16局、下松市は8局中わずか3局と配備率が低いのに対し、光市は10局中8局に風景印がある。さすがは観光に力を入れる光市。周南市、下松市の郵便局も光市を見習うべきだ。
◎郵便局には固有の5ケタの「局番号」が振られているが、これは開局した順の通し番号だ。上2ケタが都道府県番号、下3ケタが局固有の番号で、例えば「55007」の徳山局の次に古いのは下松局でも光局でもなく、55012の光室積局。きっとこのころの室積は北前船の寄港で回船問屋が多く、隆盛を極めていたのだろう。そういえば警察署も「室積警察署」だった。
◎今に続く郵便制度から、地域の歴史をひも解いてみたい。その切り口として「風景印の旅」を続けていく。(山上)
