コラム・エッセイ
ヘビは医療の象徴
周南漫歩 ◎「救急の日」の9日、光地区消防本部にシロマダラヘビが現れたことを13日付の1面で報じたら、読者に「ヘビは世界中の救急車に描かれている医療のシンボルですよ。ヘビが消防本部に現れるとは縁起がいいですね」と言われた。
◎確かに消防車には杖にヘビがまきついたイラストが描かれているし、コロナ禍でよく登場する世界保健機関(WHO)のマークにもある。一体このイラストは何なのだろう。
◎これは「アスクレピオスの杖」と呼ばれるイラストで、アスクレピオスとはギリシャ神話に登場する名医。医学には「生と死」「病気と健康」という正反対の矛盾したものを扱う二面性があり、ヘビはこれを表現するシンボルなのだという。ヘビから取られたものは生命を救う薬にもなり、死に至らしめる毒にもなることはその一例だ。
◎何とも奥が深い、哲学的な話だ。ヘビ君が救急の日に光地区消防本部に訪れたのは単なる偶然ではなく、我々人類に何らかのエールやメッセージを送りたかったのではないか。しかもそのシロマダラヘビは毒を持っていない。(山上)
