コラム・エッセイ
下松から英国へ
周南漫歩◎誰がここまでの人出を予想しただろう。下松市の日立製作所が英国向けに製造した高速鉄道車両の日中の陸送公開に3万人もの人が押しかけた。沿道は人で埋まり、日立の通用門から下松第二ふ頭まで人の切れ目はなかった。市民はもちろん、全国から鉄道ファンが集結した。
◎この陸送、車両の保安や警備など実現は容易ではなかった。しかし、国井市長の強い希望で日立や下松署が協力して実現したのだ。
◎下松市の観光客数は県内13市で最も少ない。3万人を集客するイベントは、市内では初めてのこと。2月の笠戸島トレイルランニングもほぼ半数が県外からだったし、これで観光客増にはずみがつくかもしれない。
◎今回の車両を積み込んだ船は下松を出港して地球をほぼ半周して約50日後に英国に着く。人口5万6,000人の日本の地方都市で製造された車両が鉄道発祥の地の英国で、しかも花形の都市間高速鉄道を力強く走り回る姿を想像しただけでも頼もしい。
(山上)
