コラム・エッセイ
6月作品(その二) 宿題「無口」 中村好徳選
下松多宝塔川柳会
片思い前では無口済ましてる 神田鈴佳
分が悪い急に無口に身を守る 神田鈴佳
無口です喋るとメッキ剥げるから 末光康英
無口では喧嘩にならぬ老夫婦 及川雨読
マスクして増々無口になった夫 赤尾ひなた
妻無口そしてマグマの大噴火 末光康英
気後れし無口なままで終える会 松永よし子
ずっしりと響く無口な人の言 松永よし子
年とれば無口な人をぼけさせる 赤尾ひなた
肝心な時に無口で損をする 及川雨読
無口でも存在感があるア・ナ・タ 鍵谷珠枝
無口でも居るだけなのにホッとする 鍵谷珠枝
土を練る名工凛として寡黙 神田すが代
カラオケで無口がマイク離さない 西村君代
やるしかない心決まってから無口 河村紅衣
思っても言わぬが花の思いやり 鍵谷珠枝
傷心の無口をそっと放っておき 河村紅衣
敗戦忌美ら海多く語らない 神田すが代
胸の内察し黙って君のそば 河村紅衣
(秀)だんまりを通し続ける貝の私語 神田すが代
無口だが何か言いたいひとりごと 選 者
