コラム・エッセイ
6月作品(その三) 席題「草」 河村紅衣選
下松多宝塔川柳会休耕田雑草達の遊ぶとこ 末光康英
草の中人知れず咲きこぼれ種 松永よし子
大輪じゃ無いが小花の草の我 松永よし子
草笛が子供の頃の音奏で 鍵谷珠枝
言い草がいつも悪くて口喧嘩 中村好徳
踏みつけてやっつけた草倍返し 兼森照男
短冊のとても読めない草書体 神田すが代
雑草の伸びる速さに追い付けぬ 神田鈴佳
蛙ぴょこん草の陰から雨欲しい 鍵谷珠枝
人生を振り返ったら月見草 中村好徳
梅雨晴は雑草刈って後ビール 佃元気
草むらで美声を競う秋の虫 及川雨読
爪の先程の草でも種をつけ 瀧川茶々
雑草を除いてやっと良い野菜 及川雨読
マスクして道草もせず黙々と 松永よし子
ケーキより母の草餅田舎の香 佃元気
草餅の蓬はポチの散歩道 末光康英
名を知ってふっとためらう草むしり 末光康英
亡父亡母とぺんぺん草と語る墓 神田すが代
(秀)草笛を吹けば八つのボクになる 神田すが代
花束に慣れない草も夢ん中 選 者
