コラム・エッセイ
8月作品(その三) 席題「目」 中村好徳選
下松多宝塔川柳会イケメンを女ちらっと目で殺す 末光康英
弁当を目当てに参加幕の内 佃元気
目を患い見たくない世がぼかし入り 有海静枝
見た目には元気そうだが死んだ彼 兼森照男
オードブル一番メインに目をつける 赤尾ひなた
忖度は曖昧にして目刺し食う 栗田梧空
目分量ちょっと甘めの今日の酒 河村紅衣
親になり子供の目線を忘れがち 松永よし子
八起き目も甘くなかった挫折感 神田すが代
かぶと煮の目ににらまれて箸迷う 鍵谷珠枝
目に余る程の不祥事JOC 松永よし子
老人力見た目以上で開いた口 河村紅衣
目新しい物事すれば叩かれる 佃元気
マスクした目力だけにだまされる 赤尾ひなた
駄作でもまあよかろうと目をつぶる 松永よし子
目を盗みちょっと小遣い遊ぶ金 兼森照男
目をかけた子どもも嫁の言いなりに 兼森照男
目頭を押さえ弔問物いわず 神田鈴佳
目の上のたんこぶ消えてもの足らず 河村紅衣
(秀)飢餓の子が澄んだまなこで訴える 神田すが代
ひとことに不意を突かれて目が泳ぐ 選 者
