コラム・エッセイ
8月作品(その三) 席題「寂しい」 鍵谷珠枝選
下松多宝塔川柳会空腹で夕焼け見れば寂しいよ 佃元気
輝いて嬉し寂しい子の巣立ち 神田すが代
寂しさがつのり笑いがこみ上げる 末光康英
高齢で寂しい心さびも出る 中村合気童
悩みなど無縁に生きて古希の日々 栗田梧空
慣れました何時も寂しい懐に 石田好川
寂しさを音量上げて紛らわす 及川雨読
禁煙で口が寂しい独り言 中村好徳
孫帰り庭にポツンと三輪車 神田すが代
空き缶を蹴れば寂しい音で鳴り 神田すが代
寂しげな後姿につい引かれ 石田好川
子沢山一人欠けても寂しがる 及川雨読
二千万貯蓄不足で先不安 及川雨読
寂しさを紛らす用件無き電話 有海静枝
金は有る酒・友も有る恋が無い 栗田梧空
想い出すその日暮らしの寂しさを 石田好川
独り居の自由は寂しさと同居 有海静枝
寂しさについ釣られては愚痴を言う 中村好徳
同級生一人二人と空へ飛ぶ 赤尾ひなた
(秀)鏡見て寂しい顔に紅をさす 赤尾ひなた
寂しさも楽しさも交ぜ今日暮れる 選 者
