コラム・エッセイ
12月作品(その二) 宿題「伏す」 神田すが代選
下松多宝塔川柳会オヤツ見て早う早うとお手と伏せ 瀧川茶々
伏し乞うは当選までの舞台顔 栗田梧空
ひれ伏しただけで変わらぬ自尊心 中村好徳
伏せっても愚痴もこぼさず見せる笑み 松永よし子
リハビリに妻と秘境の旅に伏す 兼森照男
身を伏せたばかりにもらう流れ弾 中村好徳
夫婦喧嘩負けるが勝ちだ妻に伏す 佃元気
愛犬はおやつほしさにすぐ伏せす 赤尾ひなた
雨風に伏した草木も陽に伸びる 有海静枝
叱られて涙でママの膝に伏す 鍵谷珠枝
藤袴伏せてる蝶の長い旅 神田鈴佳
表向き伏し反骨の火は猛る 有海静枝
目を伏せて苦し紛れに出た言葉 河村紅衣
枯れ伏した花の根元に吹く新芽 松永よし子
伏せ寝すりゃ顔にくっきり皺のあと 瀧川茶々
ひれ伏してコロナ通過を期待する 末光康英
待ち伏せをされた若さも今は夢 西村君代
伏せておけなんて言うから嘘臭い 河村紅衣
降伏し妻の家来になりました 末光康英
(秀)伏せをする芸をおぼえて丸く生き 河村紅衣
失言の土下座姿も板につき 選 者
