コラム・エッセイ
5月作品(その二) 席題「窓」 石田好川選
下松多宝塔川柳会古い家窓が華やぐバラの花 松永よし子
待ち惚け風雨が叩く暗い窓 ″
窓明り文明社会ゆとり無し 中村合気童
終電車疲れた顔が窓にある 末光康英
窓の外違う時間を胸に抱く 中村好徳
窓際に席を取ったが翼の上 赤尾ひなた
オープンな心の窓に人が寄る 有海静枝
今は無し窓際族の余裕無し 中村合気童
あの窓にまだライバルの火は灯り 神田すが代
窓越しにレシピを習う夕餉膳 鍵谷珠枝
窓際の椅子で気楽に鼻毛抜く 神田すが代
窓際族三年たてば使い捨て 兼森照男
窓開く柳の下の待ち合わせ 神谷千恵
一昔窓から窓に糸でんわ 佃元気
幸せが窓からもれる笑い声 松永よし子
窓開く昭和の歌を聞き惚れる 神谷千恵
五月蝿いと総理怒って閉める窓 栗田梧空
開けようか閉じておこうか愛の窓 ″
窓覗き帰る男の背を送る 神田すが代
(秀)さわやかな目覚めを誘う朝の窓 鍵谷珠枝
通い合う心の窓を開けて待つ 選者
