コラム・エッセイ
11月作品(その三) 席題「色」 鍵谷珠枝選
下松多宝塔川柳会セピア色の写真会いたい人ばかり 神田すが代
年老いても色気ある人うらやまし 赤尾ひなた
白髪にも色味を加え衰えず 松永よし子
ボケ防止色とりどりの千羽鶴 松永よし子
色褪せた思い出ばかり蘇る 中村好徳
振袖を黒に染色喪服用 佃元気
色のない瓦礫の町のウクライナ 末光康英
沢庵の色鮮やかに手が出ない 神田鈴佳
山模様赤黄茶色冬に入る 瀧川茶々
おはようと白い歯のぞく通学路 神田すが代
保護色で世の中渡る癖がつき 神田すが代
裏表はっきりしてよ白い紙 河村紅衣
初恋の思い出なぜに色褪せぬ 河村紅衣
安い原価少しは色をつけてくれ 末光康英
黄昏てはっきり見える自分色 河村紅衣
運転をやめて人生色が無い 佃元気
国の長皆色好み妻美人 神田鈴佳
少しずつ色づく秋に足が向く 中村好徳
薔薇色に頬染め幸のど真ん中 有海静枝
(秀)なないろに世界とじこむしゃぼん玉 有海静枝
十人十色赤白黄色黒が好き 選者
