コラム・エッセイ
12月作品(その二) 宿題「硝子」 神田すが代選
下松多宝塔川柳会ガラス窓開けて換気の青い空 西村君代
ガラス張りなって分かった黒い罠 中村好徳
ガラス戸へ起きて起きてと風たたく 鍵谷珠枝
化身した破片硝子のアクセサリー 赤尾ひなた
別れた日揃いのグラス一つ割る 松永よし子
未熟児がガラスの中で大欠伸 末光康英
硝子窓誰の化身か冬の蝶 河村紅衣
ガラスの地球壊すのは誰貴方かも 末光康英
ウインドショップ写るメタボは私です 鍵谷珠枝
揺れながら硝子のピアス語る恋 有海静枝
江戸切子冷酒注ぎおもてなし 佃元気
硝子越し手と手を合わせ目に涙 松永よし子
特攻の残した文字を硝子越し 有海静枝
ガラス越し母の面会手を挙げる 中村好徳
古民家の歪んで見える硝子窓 佃元気
青春硝子の欠片抱いたまま 河村紅衣
割れにくくなったものだね窓と恋 栗田梧空
安ワインバカラグラスに騙される 瀧川茶々
グラスなどいらない汗へ缶ビール 鍵谷珠枝
(秀)言い訳がガラスの城になっていく 中村好徳
白黒をはっきり言わぬ磨硝子 選者
