コラム・エッセイ
12月作品(その三) 席題「待つ」 松永よし子選
下松多宝塔川柳会一つだけ?お手お座りし待っている 瀧川茶々
今年こそ朗報待つよ宝くじ 佃元気
待つほどに他人もうらやむ老いの恋 栗田梧空
国からの十万円を待った時 佃元気
いい知らせ首長くして待ちぼうけ 河村紅衣
一服の銘茶銘菓で友を待つ 鍵谷珠枝
あと一日待ったばかりに逃げられる 中村好徳
神頼み何とかなるさ結果待つ 中村好徳
夕焼けに家路を急ぐ酒が待ち 河村紅衣
同僚と魔法の水が待つ酒場 鍵谷珠枝
待ちぼうけ僕の海路に陽は差さず 神田すが代
三分間待つ間に愛が醒めました 有海静枝
年金までのかつがつが難しい 河村紅衣
来し方は遊び足りずに枯れて待つ 栗田梧空
雑魚なりに次のチャンスを待っている 神田すが代
警察官が「待て!」と言っても待ちはせぬ 末光康英
一日が無事に終って待つ夕餉 鍵谷珠枝
待つことが出来ぬデジタル時代の子 末光康英
窓際で待っても来ない無駄な順 神田すが代
(秀)親くらい信じて待ってやる大器 有海静枝
待ち人の来ぬ侘しさの増すばかり 選 者
