コラム・エッセイ
10月作品(その三) 席題「色」 神田鈴佳 選
下松多宝塔川柳会ジョギングへ笑みすれ違う赤トンボ 鍵谷珠枝
色の無い四季の野菜が温室に 末光康英
言い訳に色目を使い媚を売る 中村好徳
地方色聞こえはいいが片田舎 中村好徳
誰にでも無いようで有る色眼鏡 有海静枝
白黒もエーアイ技でカラフルに 中原童士
雨あがり屋根もキラキラ虹に映え 中原童士
御馳走の色とりどりに迷い箸 赤尾ひなた
楽しいな酒色三昧老いの日々 栗田梧空
白一列お遍路五人土佐の秋 栗田梧空
名月に献盃ふたりのロゼワイン 有海静枝
五品目の色鮮やかなお弁当 佃元気
褐色でソバカス隠す化粧品 佃元気
白黒に分けれぬ世の恒の波間 有海静枝
煮詰まった愛が真っ赤になりました 神田すが代
球場を黄と黒の縞埋め尽くす 松永よし子
友からの便り紅葉が添えてある 鍵谷珠枝
まだ色香ほんのり匂う八十路坂 神田すが代
実る秋頭を垂れて黄金色 中原童士
(秀)内視鏡腹の黒さは判るまい 神田すが代
下町を色濃くつなぐ人情味 選者
