コラム・エッセイ
9月作品(その三)席題「風」佃元気 選
下松多宝塔川柳会風鈴も酷暑疲れか黙り込み 河村紅衣
風吹いて稲穂の先に赤トンボ 松永よし子
ヒマワリの迷路に迷い暑い風 鍵谷珠枝
片隅に枯れて葬送曲は風 有海静枝
おばけ屋敷涼しい風と呼び込まれ 神田鈴佳
熱帯夜すきま風でも愛おしい 赤尾ひなた
先輩風いつも吹かして内輪揉め 中村好徳
宅急便ふるさとの風運び来る 河村紅衣
風鈴が揺れて涼風連れて来る 松永よし子
風に乗り噂話が本当に 滝川茶々
向き合って話せば丸い風になる 神田すが代
逆風に髪なびかせて彼の元 滝川茶々
子供の笑顔やさしい風がひとまわり 末光康英
向い風受けるからこそ飛べる鳥 中原童士
新党は分裂してこそ風が吹く 中原童士
札束が絡むとなびく風もある 神田すが代
空っ風負けずに遊ぶ子はいない 滝川茶々
頬撫でる樹木葬から渡る風 有海静枝
今風にやっとなじんだ石頭 河村紅衣
(秀)お昼寝に優しいママのうちわ風 鍵谷珠枝
歳重ね黎明の風追いつけぬ 選者
