2025年10月25日(土)

コラム・エッセイ

春を告げる鳥

ちょこっと豆知識 立入塾

 「この前、隣の家の庭に緑色の小鳥が飛んで来ているのを見つけました。何と言う鳥ですか?」少し早目にやって来た生徒が、いきなり私に訊ねました。「スズメは知っているね。大きさはスズメと比べてどうだった?鳴き声は聞いた?」と、私は逆に質問しながら、他の生徒たちがやって来るのを待ちました。

 「今日は、先ず小鳥の話をします」授業の冒頭私はこう切り出しました。スズメほどの大きさで緑色の鳥と言えばウグイスかメジロだと思います。どちらも春になると山から人里へ降りて来ます。ウグイスの鳴き声は説明不要だと思いますが、メジロは「チー、チー」と鳴きます。この時期公園などで「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声を聞くことがありますが、ウグイスはとても警戒心が強く、ほとんどその姿を見ることは出来ません。一方メジロは警戒心がそれほど強くなく、木などに止まっている姿を観察することが出来ます。

 昭和の頃は、許可を申請すればウグイスもメジロも捕獲や飼育することが可能でした。捕獲するための罠としてカスミ網や鳥もち等を使います。子どもの頃、山で遊んでいると、突然バレーボールのネットの様なカスミ網が立てられているのを目にした事を憶えています。また、友人の家の倉庫で、木で編んだ鳥かごや、大きな缶詰の様な缶に入った鳥もちを見たことがありました。友人はおじいちゃんがメジロを捕って飼うのだと教えてくれました。今では、捕獲も飼育(愛玩目的)も法律で禁止されており、カスミ網や鳥もちの事は知らないかもしれません。

 ウグイスもメジロも昔から人と馴染みの深い身近な生き物でした。灰色かかった緑色をウグイス色と言いますし、メジロがお互いに押し合うように並んで木に止まる習性から、混雑している様を目白押しと言います。

 さて、話の最後に鳥の名前を訊ねてきた生徒に、飛んで来た鳥の姿をもう一度よく観察しておくようにと宿題を出しました。「目の周りは白でした。」生徒からの宿題の答えです。

(立入塾 周南市開作北819-7 TEL.0834-25-4553)

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