コラム・エッセイ
40度は寒過ぎ
ちょこっと豆知識 立入塾暖房を入れる前の教室は、温度計の針が40度を超えていない日々が続いています。温度計の文字盤には大きな赤い丸と、その中ほどに白いコーラのロゴがいかにもアメリカと言った感じに描かれています。10年以上前、生徒からお土産としてもらったものです。
いつも70度辺りを指している針はほとんど動かないので、てっきり温度計としてはすでに壊れているものとばかり思っていました。40度と聞いて怪訝(けげん)に思われた方がいるかもしれませんが、このアメリカ土産の目盛りは華氏(ファーレンハイト)で、我々が見慣れた温度計の目盛り、摂氏(セルシウス)とは異なり、当然、40度は真冬の温度となります。
温度の単位としてファーレンハイトがアメリカや一部の英語圏の国で使われています。一方、国際的な単位としてはセルシウスが用いられます。どちらの単位も発案した18世紀の科学者の名前が付けられています。
ファーレンハイトはドイツ人で、彼は当時の最低気温を0度、人の平均体温をおおよそ100度(96度)となるようにしました。セルシウスはスウェーデンの天文学者で、水が凍る凝固点を100度、沸騰する沸点を0度(彼の死後、凝固点が0度、沸点を100度と訂正)と定めました。単位もそれぞれの頭文字を取って「°」の後ろにF、Cを付けます。
ちなみに華氏、摂氏は中国の漢字表記をそのまま用いたものです。華氏40度は摂氏では何度になるのでしょうか?換算方法としては華氏の温度から32を引き、その数字を1.8で割れば摂氏となります。40-32=8 8÷1.8=4.4。 教室の温度は、ほぼ4度となります。また摂氏0度は華氏32度、摂氏100度は華氏212度となります。
摂氏を使っている者からすると華氏は少々ややこしく感じてしまいますが、慣れの問題で、逆も言えます。ただ体温が華氏100度(おおよそ摂氏37度)を超えると病院へ行った方が良いというのは、とてもわかり易いと言えます。
温度計を見ながらこの話をすると、SF好きの生徒が「先生、教科書は華氏451度で燃えるんだよ」と教えてくれました。(レイ・ブラッドベリの作品から)
