コラム・エッセイ
No.01 生涯初、ベトナム一人旅始まる
〜ベトナム一人旅の記録〜 医療と福祉の国際協力の原点を求めて8月21日(金)①
福岡空港発のベトナム航空357便がベトナムの首都ハノイのノイバイ国際空港に近づくと、窓から「TOYOTA」や「HONDA」の大きな看板が見えた。いずれもビンフック省にある両社の現地法人の大工場だろう。特にベトナムではバイクのことが「ホンダ」と呼ばれているほど日本製車両への信頼が厚い。
このたびのベトナム訪問は全くの一人旅になった。これまで6回に及ぶベトナム訪問はNPO国際ボランティアIMAYAのスタディーツアーに同行する形で、岩本功理事長を筆頭に徳山東ロータリークラブの役員も加わったにぎやかな一団としての訪問だった。
しかし今回は違う。岩本理事長は昨年秋にIMAYA理事でもあった奥様の典子さんを亡くされており、ベトナムでは家族の死亡時の服喪期間は1年間が通例だ。筆者はベトナムを一人で旅したい気持ちが以前から強かったこともあり、このたびはスタディーツアーではなく、全くの個人旅としてIMAYA支援対象の病院や団体があるハノイとフエを訪れることにした。
Wi‐Fi接続、日本国内並みにメールどっと
ベトナムの空港の入国審査ではパスポートにスタンプを押し忘れる係官が多く、ホテルの宿泊で困るケースが多いと日本の外務省のホームページに注意書きがある。しかしノイバイ国際空港の入国審査で筆者に応対した女性の係官はきちんと押印してくれた。
機内預けの荷物を受け取るターンテーブルでは筆者のスーツケースは一目瞭然。黄色いビニールテープを斜めに大きく張っているため、他人に取り間違われることがない。こんな工夫も海外旅行では必要かもしれない。
次は銀行で日本円3万円を473万6,700ドンに両替した。下3桁を取って6を掛けると日本円になるが、この計算式だと約2万8千円に換算できるので、差し引き約2千円が銀行の取り分の両替手数料だとわかる。紙幣にはすべて建国の父のホー・チ・ミンの肖像が描かれている。
空港内のカフェで、福岡空港でレンタルしたWi‐Fiルーターを手持ちのスマートフォンに接続。すると個人的なメールや会社からの業務用のお知らせがどっと着信した。日本から海を越えて2800キロも離れたベトナムでも通信環境は日本国内と同じ。すごい時代になったものだ。
発車しかかったバスを止めてくれる
空港の前には怪しい日本語で話しかけてくる人物がたくさんいるが、一切無視。「86番」の表示が目立つハノイ駅行きの空港リムジンバスを見つけたが、その瞬間にバスは発車してしまった。
あわてて「乗ります!乗ります!」とばかりに手を振ると、バス会社の人がバスの車体をドンドンとたたいてバスを止めさせ、筆者を乗せてくれた。本当に申し訳なかった。
車内では車掌がバス代3万ドン(180円)を集金した。30キロ、1時間の道のりが180円とは安い。乗客に日本人はほかにいない様子で、早くも日本人に出会わない旅が始まった。ベトナム語と英語での車内放送には、なぜかカラオケのようなエコーがかかっていた。
機内から見た「TOYOTA」の工場
約2,500円分のベトナムドン

