コラム・エッセイ
No.7 9月18日 ビーチで海鮮庶民昼食 ハングル表記のバスにびっくり
ベトナムは今 コロナ禍を乗り越えて(9月16〜20日) 記者・IMAYA理事 山上 達也フエで2日目の朝が明けた。きょうはこれから北へ約170キロ離れた人口約10万人の都市、ドンホイに向かう。きょうはドンホイで午後から、徳山東ロータリークラブなどからの寄付金で購入した現地製の車いすや通学用自転車を贈るセレモニーがある。
ちなみにドンホイの漢字表記は「洞海」▽クァンビンは「広平」という。もともとベトナム語は中国の影響で漢字表記だったが、複雑な発音のベトナム語に漢字表記は不向きだった。そこでフランス植民地時代に「クオック・グー」と呼ばれるローマ字表記が導入されると、識字率が一気に高まったという。
クオック・グー自体も漢字だと「国語」である。同様にベトナム人の氏名も大半は漢字表記に置き換えられるが、義務教育で漢字を教えないため、ベトナムで漢字がわかるのは漢文の研究者か、中国語や日本語の学習者に限られるようだ。
ドンホイにはチャーターした運転手つきのワゴン車に乗り、高速道路で向かう。高速道路に面して民家や商店が建ち、2人乗り、3人乗りのバイクが走っている。中には高速道路を横切る歩行者もいる。日本の高速道路とは事情が違うようだ。
我々の車の前に「SAVANNAKHET-HUE」と表記された韓国製のバスが現れたが、どうやらフエとラオスの第2の都市、サバンナートを結ぶ国際バスのようだ。岩本功理事長と「いつの日かこのバスで、ラオスに行きたいですね」と話が盛り上がった。
さらに驚いたのはハングルで「ヨヘンハダ=旅行する」という意味の文字が大書された韓国製のバスが走っていたことだ。韓国の観光客向けの貸し切りバスなのだろうか。ハノイやホーチミンから遠く離れたドンホイのような地方都市でハングル表記のバスを見かけるとは、よほど全国的に韓国の観光客が浸透しているのだろう。
ドンホイにはフエから約3時間で着いた。ドンホイはにぎやかで街並みもきれいだ。しかしベトナム戦争時は北ベトナムの最南端だったため、米国を後ろ盾に北ベトナムと対峙した南ベトナムから米軍や韓国軍による度重なる攻撃を受けた。ドンホイの人たちは韓国には複雑な感情を持っているのではないか。
ドンホイ市には9つの「坊」と6つの「社」という行政区がある。中でもフーハイ坊は漢字だと「富海坊」。偶然にも防府市の富海と同じ漢字表記になる。
昼食はドンホイが誇る美しいビーチリゾートでとることにした。テント張りの海鮮レストランは庶民向けの雰囲気。同行しているフエ医科薬科大学OGCDC(遺伝カウンセリング障害児基金)のスタッフの皆さんと一緒なので、ベトナム語での注文もスムーズだ。
筆者はシャキシャキした歯ごたえのクウシンサイの炒め物が気に入った。大きな貝殻の上で焼いた焼きそばは、味つけも日本と同じ。
海岸には白い砂と青い海にぴったりのアーチがあった。森政潤子さんはアーチの下で何度もジャンプして記念写真を撮っていた。
筆者が気に入ったクウシンサイ炒め
テントの海鮮レストランで
「旅行する」のハングル表記のバス
