コラム・エッセイ
「走れ!おじさん」2020②
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修新聞(毎日新聞3月31日付)を読んでいて少し憂鬱になった。受け売りになってしまうが、何でも今年の冬は記録的な暖冬だったという。1898年の統計開始以降で最も高く、153の観測地点のうち、109地点で過去最高を記録したというのだ。降雪量も記録的な小雪で雪国のイメージがある北陸地方は平年のわずか7%だったらしい。
その原因の一つがインド洋の水温が平年より高く、日本付近の上空を流れる「亜熱帯ジェット気流」が平年より北側に曲がっていたために寒気が入り込みにくかったからだという。くわえて、理屈はよく分からないが「北極振動」により寒気が南下しなかったからだという。おまけに「温暖化などによる気温上昇が加速する時期に入ったのではないか」と指摘。温暖化が進めば暑い期間が長くなり、冬は短くなると警鐘を鳴らす。そういえば、昨年は大雨や度々来襲する台風に日本中、いや世界中が翻弄された。これも温暖化によるものだとニュース解説でくどいほど聞いた。
昨年末に履き替えたスタッドレスタイヤはとうとう雪道を走ることがなかった。須金でも3月の末に桜が満開となった。梅の花はとうに散っている。毎年の桜の開花日を記録してないので自信はないが、年々早くなって昔より半月近く早いのではないか。
そしてコロナだ。春には終息するかもと楽観していたが、どうやらその気配はない。都市封鎖だ入国制限だと、手を変え品を変えた対策に世界中が躍起だが、鎖国のようなことも長くは続けられない。隣国で作るというマスクすら手に入らないグローバル化の現実は、危うくもろいものだった。
やっぱりおかしい。残りの人生がわずかとなった身では、この後にどんなことが起っても「因果応報」とあきらめるしかないが、子や孫の世代まで巻き込むことが申し訳ないような…
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人が集まる行事はことごとく中止だ。オリンピックも来年に延期となった。晩秋から春先までの「走れ!おじさん」も月に2回程度はマラソン大会に出る予定を組んでいたが、当然のことながら全てが中止となってしまった。ちなみに3月以降は「秋吉台ジオパークマラソン」「田布施川桜まつりロードレース」「向道湖マラソン大会」に出場予定で、モチベーションも上向いていた。
ところが2月中旬以降、覚悟はしていたが大会中止のハガキなどが順次届き始めた。4月の最終週にお隣六日市で開催される「よしか夢・花マラソン大会」を今年最後の締めくくりマラソン大会だと意気込んでいた。さすがに4月末にはコロナも終息しているかも…。と淡い期待をしていたがやはり中止だ。
しかたがない。「今年の走れ!おじさん」シーズンは例年より2カ月短く終わった。

須金でも3月の末に桜が満開となった

今年最後の締めくくりマラソン大会だと意 気込んでいたが…やはり中止だ
