コラム・エッセイ
「走れ!おじさん」2020④
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修今はコロナ対策が最優先だ。3月以降のマラソン大会はことごとく中止。数か月前から予定していた知人達との山歩きも中止。もちろん不要不急の外出も自粛ということで家にいることが多くなった。
きょう(4月12日)は久しぶりの雨。この時期はお天気で暇さえあれば畑仕事や、にわかに勢いづいた雑草の草刈りに追われる。おろそかになっている農機具の手入れも気になっていたが、ようやく落ち着いてこれらの作業ができる。
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前回に続いて、またまた自慢話をする。福岡に嫁いだ娘家族がいる。この数年、冬には糸島のカキ小屋に老いた両親を招待してくれている。早い時期からこの冬はいつにしようかと調整していたが、女房の心中はいざ知らず、ただカキだけ食べに行くのはもったいないような気がする。ようやく「走れ!おじさん」の調子も上向いてきたことだし…。
1月12日に福岡県直方市で開催の「のおがた新春マラソン大会」というのを見つけた。ならば、この大会とセットで計画しようではないか。レースは午前中で終わるので、その後一風呂浴びて午後からカキ小屋に移動するという、こちらの都合を最優先した計画を立てて無理やり承諾させた。
しかし、週間天気予報を見ていると、どうもレース当日のお天気が怪しい。あれでも好転するかもと気をもんでいたが、結局予報が的中して朝から雨だ。いくら暖冬とはいえ、普通の考え方なら、真冬の冷たい雨の中をわざわざ走り出す意味の正当性などない。
だが、会場の駐車場は満車状態だ。世にはこんなに多くの“M男(女)〟がいるのだ。正直、気分はあんまり乗らないが、ここまで来て走らずに帰るのはもったいない。まるで違う目的のために来ている助手席の女房は車から降りる気配が全くない。…別にいいけど。
コースは遠賀川の長大な河川敷のサイクリングロードだ。コースは平坦で、ほぼ直線なので走り易いのだが単調だ。スタートしてしばらくすると雨であちこちに泥水がたまりはじめた。前半は左右に避けていたが、無駄なエネルギーに思えて真っすぐに突っ込む。
結果は、下半身がはねた泥水でドロドロになり、倒れこむようにゴールして60歳以上の部でまたまた1位だ。エッヘン!!

スクラップで仕入れた運搬車 =見た目さえ気にしなければまだまだ使える

コースは平坦でほぼ直線なので走り易い。 ただ雨が…=主催者提供

60 歳以上の部でまたまた1位だ。エッヘン!!
