2026年04月17日(金)

コラム・エッセイ

「2025年を振り返る」

おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修

 今年も駆け足で、というより全力疾走で年の瀬を迎えた。この時期の常套句となってしまった「一年が経つのが早いの〜」はいつくらいから感じ始めたのだろうか?少なくても二十歳やそこらでは思ってもいなかったし、むしろもっと早く時が経てと思っていた気がする。人生に終わりの時があるなどと真剣に考えたことも無かったし、永遠の未来と可能性を信じて疑わなかった。気が付けば身辺の片付け方を真剣に考えなくてはならない歳となり、その実、同年代の友人知人との会話はいつの間にか体の不具合や、健診で告げられた数値や薬の話題の多いこと。

 そんな彼らとの会話も二昔前は仕事をリタイヤしたら日本一周する。クルーズ船で優雅に船旅をする。南の島のリゾート地で云々と当時としては壮大な夢を聞かされていた。その後彼らが叶えたかどうかはいちいち確認をしていないが、宇宙旅行となると別格だが、時間と少々の小金があれば決して夢物語ではない類だ。長い人生の一つのイベントとしてはほぼ一瞬で終わってしまい、むしろその後に何をするか、どう生きていくかが問題かもしれない。

 かつて大先輩から「体が動くうちにやりたいことをやっちょかんにゃあつまらんど…」と何度も聞かされ、他人事のように頷きはしていたが、やりたいこと(出来ること)の選択肢が年々いや日々減っていく現実に直面している。

 前置きが長くなったが、あらためて2025年を振り返ると、怪我に苦しんだ一年だった。昨年からの重度のぎっくり腰やふくらはぎの肉離れに続き、春に左の肋骨を骨折し、丸一カ月の間まともに動けなかった。ようやく夏前に復活したが、秋には右の肋骨を骨折し肺も痛めるという惨事となり、絶対安静の入院となった。看護師さんに痛みは1から10のどのくらいかと聞かれ、迷わず10と答えるほどの激痛に眠れぬまま朝を待った。これらも突き詰めれば不注意が招いた結果だが、打ち所がもう10センチもずれていれば首や背骨を傷めて別の結果を招いていただろう。そう思うと不幸中の幸いだし、ますます残り時間が貴重で愛おしくなり、「体が動くうちに」何をするか、何が出来るかと思案。

 年頭に、今年はちょっぴりハードなプランで山を歩き、ランナーの真似事でも去年より1分でも1秒でも早く走ることをささやかな目標としていたが、ことごとく延期や中止をせざるを得ない結果となり、残念というよりも悔しい思いをした。それでも怪我の回復の合い間に伯耆大山の槍ヶ峰、剣ヶ峰、弥山と歩けたし、つい先日の萩城下町マラソンでは長いブランクに完走も危ぶまれたが歩かずに走り切ることができた。生来の「のーくれ」で、何をしても二流から進化はできないし、健康寿命も目前の身だが、こうして復活?して動けることが有り難く幸せなことを実感する師走を迎えた。

 皆様この一年、駄文にお付き合い頂きありがとうございました。良いお年を。

怪我の合い間を縫って伯耆大山を歩いた

迷ったが12月14日に萩城下町マラソンに出た

最後まで歩かずに走り切って自信にもなった

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